2024年 4月 26日 (金)

増える若手の転職希望者 20代「再・新入」社員でも「成長できる」企業はどこだ!?

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   新人たちが入社して、1か月。今年(2020年)は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、入社式や新人研修がなかったり、リモートワークになったりと例年とは大きく異なるものの、気になるのが定着してもらえるかどうか。

   20代前半の、新人や勤続年数の浅い若手社員でも転職が珍しくなくなり、せっかく入った企業なのにさっさと見切りをつけ、自分に合った職場がほかにあるはずと転職を希望する人が増えている。

   そうしたなか、就職・転職のための口コミサイトを運営するオープンワークは、「20代転職者が成長できる企業ランキング」を、4月22日に発表。上位にランクされた企業には、設立したばかりの若い企業が多く、また年功序列などがなく、フラットな社風をもつ企業が、「成長」を求める若手人材を惹きつけている様子がうかがえる。

  • 5月は若手社員が勤めている企業に疑問を持ちはじめる季節
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設立間もない企業は「フラットな社風」......

   調査によると、ランキング1位は、ウェブ制作のほかイベントや飲食などを企画・運営するカヤック(神奈川県鎌倉市)と、世界的な経営コンサルティングファームであるボストンコンサルティンググループが並んだ。

   3位はリクルートホールディングス、4位にプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)。5位にはブライダル関連事業のメイション(東京都品川区)と、ゲームやECのエイチーム(名古屋市)が並んだ。

   7位はアロマオイルトリートメントのオリーブスパ(東京都港区)、8位はクラウド名刺管理サービスのSanSan(サンサン、東京都港区)、9位スターバックスジャパン、10位は三井不動産だった=下表参照

「20代転職者が成長できる企業ランキング」
「20代転職者が成長できる企業ランキング」

   トップ10のうち、1位のカヤック(2005年設立)をはじめ、5位メイション(03年設立)とエイチーム(04年設立)、7位のオリーブスパ(04年設立)、8位のSanSan(07年設立)と、半数が設立20年以下の若い企業。オープンワークによると、これらトップ10入りした設立20年以下の企業をはじめとする若い企業は、社員から寄せられた口コミでは、大企業に見られる年功序列や若手の下積み期間などがなく、「フラットな社風」がうかがえるという。

   若いうちの転職は、背景にキャリアを持たぬ、いわば再度の「新入社員」。オープンワークでは寄せられた口コミから、ランキング上位の会社は新入社員であっても、裁量の大きい仕事を任せるなど、年次による差を感じずに迎え入れられ、それが若手転職者にとっては成長と充実したチームワークを感じられるポイントになっている、とみている。

   勤続3年未満の若手社員のうち、約半数が転職サイトに登録しているとされる昨今、企業にとっては、採用後の「環境」を整えることが、有望な若手獲得のポイントになりそうだ。

   なお、ランキングは2007年7月~20年3月に、同社が運営する就職・転職のための口コミサイト「Open Work」に投稿された会社評価レポートのうち、22~27歳と、比較的早期に転職(中途入社)したユーザーによる2万4449件の口コミを集計。「20代成長環境」と「チームワーク」のスコアが高い企業をランキングした。

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