2021年 9月 27日 (月)

【コロナに勝つ! ニッポンの会社】不足している防護服づくりに風船メーカーが挑戦

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   新型コロナウイルスの感染拡大は、ひとまずピークを越えて政府の緊急事態宣言が解除されたものの、一部の地域では「第2波」の襲来への懸念が残っている。医療機関にとっては、いまだに警戒態勢を解けず、医療用のマスクや防護服などの入手が困難な状況が続いている。

   そうしたなか、ふだんは医療とはあまり縁のない、広告用の風船やイベントなどに使う、さまざまなバルーンを企画・制作している横浜風船株式会社が簡易防護服を開発した。

  • 風船・バルーンの会社が簡易防護服を開発(写真はイメージ)
    風船・バルーンの会社が簡易防護服を開発(写真はイメージ)
  • 風船・バルーンの会社が簡易防護服を開発(写真はイメージ)

福井県鯖江「眼鏡のまち」発、運動時にも使えるマスクが登場

●風船の製造技術を生かした防護服

前後どちらも「保護面」になっている
前後どちらも「保護面」になっている

   風船の企画・制作、販売の横浜風船株式会社(横浜市)は、バルーン製造の技術を応用し「プラスチック製簡易防護服」を開発した。開発で協力を受けた医療機関に納入後に、一般への提供を進める予定。6月6日の発表。

   新型コロナウイルスの感染拡大は、政府の緊急事態宣言が解除されたものの、医療機関にとっては防護服などの入手困難な状況は解消していない。そうしたなか、同社は長年培ってきたバルーンの製造技術を応用して開発。エンボス加工が施され、衣服にまとわりつきにくく、さらっとした着心地などが特徴で、前面だけではなく背面もカバーされ、保護面が広くなっている。

   医療従事者に試着などで協力を求め、現場の声を生かして開発したという。

●福井・鯖江発、メガネに付けるマスク

眼鏡に装着、運動時にも使える「iuエアーマスク」
メガネに装着、運動時にも使える「iuエアーマスク」

   プロダクトデザインなどを手がける福井県鯖江市の咲和惟は、メガネに付けられ、肌に接触しない飛沫防止用マスクを開発した。6月8日の発表。「iuエアーマスク(アイウエア―マスク)」と名付け、同社のECサイトで販売を始めた。

   新型コロナウイルスの影響で、さまざま場所でマスクの着用が欠かせなくなっているが、暑くなるこれからの季節には、汗や熱中症対策が必要で、「iuエアーマスク」はこれらに加えて、運動中の酸欠予防などを兼ね備えている。

   いまのところ、標準的なメガネに対応できるよう3種のモデルを設定。スポーツサングラスモデルでは、ジョギングなどでも問題がない空力性能をもった形状とデザインを採用した。今後は子ども用サイズや大きめのサイズに対応した製品をそろえる予定。

コンパクトで簡便な消毒機器を開発

●小型の除染キャビネットを開発

マスクなどのほか、スマホケースや財布も消毒できる
マスクなどのほか、スマホケースや財布も消毒できる

   殺菌・除染を専門に行う株式会社イカリステリファーム(東京都渋谷区)と、理科学機器の製造販売などを手がけるインラボテックジャパン合同会社(東京都新宿区)は、防護用品・器具の消毒が簡単にできる、消毒剤ミスト除染システム「ミストキャビネット」を共同開発した。2020年6月5日の発表。

   従来は大型の消毒機器が多かったが、「ミストキャビネット」はコンパクト化を実現。また、手順が煩雑で非常に手間がかかる除染を、より簡単に誰にでもわかりやすく操作できるようにした。新型コロナウイルスの感染拡大で、身近な衛生管理や消毒への意識が高まったことを受けて両社で開発に取り組み、製品化した。

   「ミストキャビネット」は、本体に備えたストジェネレーターでミスト化した消毒剤をチャンバー内に満たすことで、物品を消毒。消毒後にフィルターを通した清浄なエアを循環させて、消毒剤の濃度を下げ、残留をなくす。

   マスクや手袋などの防護用品のほか、スマホケースや財布など身近な小物の衛生管理に使える。

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