2024年 4月 25日 (木)

女性活用後進国ニッポンに黒船来襲!「取締役に女性を」と海外投資家が迫り、「ノー」なら社長選任に反対ってアリ?

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日本ビジネス界の女性差別は米国の人種差別並みの問題

日本に「企業に女性役員を」と呼びかけるILO(国際労働機関)日本語版ホームページ
日本に「企業に女性役員を」と呼びかけるILO(国際労働機関)日本語版ホームページ

   今回の海外投資家の日本企業に対する「女性取締役」推進の「外圧」について、ネット上では「黒船襲来じゃないと変われないのが嘆かわしい」という声が圧倒的に多い。

「海外投資家に迫られないと変われない日本企業。ガッデム! 海外からの圧力に関係なく自国内で変革するということが、なぜできないのか。働き方改革全般でもそうだが、ことに女性が関係することについてはそれが激しい」
「日本のビジネス・政界の女性比率の低さは相変わらず。海外から見ると、まるで男性だけが生息している別の惑星のようだ。アメリカの人種問題に匹敵する大変クリティカルな問題だよ」
「最初のフェーズでは、少し強制された多様性でもスタートとしては構わないと思う。そうでないと今の硬直した日本では、大事な多様性の富んだ組織、また社会へのシフトは動かない」
「JR東海が『発足当時の労働基準法で女性の深夜労働が原則禁止されており...』と弁解するけど、深夜に経営マネジメント講座でもやっていたの? 昼夜365日会社に尽くせる人間しか認めてこなかったのがそもそも異常だ。プロパーしか役員になれないのはなぜだ」
「取締役以前に女性管理職がいないので、起用しろと言われても人材がいないですよね。若くて優秀な女性社員が多いのに幹部に少ないのは、産休、育休からの復帰後の対応に問題がある。重要な難しい仕事を任すべき時期に、周囲が経験を積ませることを避けたり、本人が遠慮せざるを得ない空気があったりする。会社全体で本気で変えないと女性幹部は増えない」
「私は男だが、女性が役員にいてほしいと思うことが多々ある。女性視点でないとわからないことがたくさんある。現状は女性メンバーの意見を聞いたり、他社の女性の経営者から聞いたりして解決していますが」

   また、こんな声も。

「私はかつて無理に取締役会に女性を加える必要はない、と思っていた。しかし過去2年、女性が多く活躍している東南アジアの企業をいろいろ取材した後、考えが変わった。日本企業の『生え抜き、中年、初老』の男性で固めた取締役会は、かなりヘンだ」

   一方、「黒船襲来」は内政干渉だ、という反発の声も少なくない。

「取締役になりたいという女性が日本にどれだけいるのでしょう? 欧米はアジア人差別がひどいですが、そのほうが問題でしょう? 自分たちの差別意識を隠すために、日本を『女性差別』と批判しているだけですよ」
「日本には、長い歴史で育まれてきた独特の文化や思想がある。それを、なんでも『ガラパゴス』と呼び、『国際基準』に乗り遅れているとさげすむ風潮に乗っかる必要はあるのだろうか? そのうち『英語』が国語になってしまうよ。そんな国がアジアに多いが、情けないことだ」

   女性か男性かではなく、取締役は「能力」で選任すべきだという声も多かった。

「オッサンマインドが土台になった人ではなく、さまざまな性の強み弱みを理解して生産性を高められる人が取締役になるべきでしょう。不平等な評価システムの結果として取締役に女性がいないのなら問題だが,そうでないなら女性を取締役にするのが目的になってしまうは、かえってヘイトだと思う。一律に企業に女性の起用と求めるのは違うかなと思う」
「この話題はいつも不思議でしかない。女性が先で能力には触れていない。能力がある女性はどんどん上に立つべきだが、女性管理職比率目標ありきで、とにかく上に立たせるのは、本人にとっても周囲にとっても不幸な話だ。男女関係なく、平等に評価される社会であってほしい」

(福田和郎)

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