2024年 4月 27日 (土)

【コロナに勝つ! ニッポンの会社】葬儀IT化で受付の「3密」解消、スマホで「式」参加が可能に

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   新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、「3密」の解消はは、葬儀などの仏事も例外ではない。その対策の主力は、企業のテレワークがそうだったように、インターネットの活用などITを使ったデジタル化だ。

   葬儀会場での「3密」解消で、受付にQRコードを活用したり、スマホで葬儀に参加できるサービスも登場してきた。

  • 新型コロナウイルスの感染拡大防止で、葬儀もITの時代に
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事前に登録、受付はQRコードでペーパーレス

「スマート葬儀」を使った「逝去のお知らせ」の例
「スマート葬儀」を使った「逝去のお知らせ」の例

   全国の葬儀社の紹介など、葬儀についてのさまざまなことを網羅した総合サイト「やさしいお葬式」などを展開するライフエンディングテクノロジーズ株式会社(東京都港区)は、2020年6月から運営しているオンライン葬儀参列システム「スマート葬儀」向けに、実際の葬儀会場でのコロナ対策に資するペーパーレス受付機能を開発。提供を始めた。7月17日の発表。

   緊急事態宣言が解かれ、ウィズ・コロナの中とはいえ、社会や経済が平常化し、葬儀の参列自粛も徐々に解かれている。だが、故人への哀悼の意を捧げようと参列希望者が多くなるほど、受付で「密」状態が生まれる可能性が高まる。

   ペーパーレス受付機能は、受付の混雑や記帳の紙やペンなどからの感染を防ぐ。まず、「スマート葬儀」でオンライン記帳し、さらに式場への来場希望者にQRコードを発行。QRコードを提示することでペーパーレス受付が可能になり、「スマート葬儀」のシステムで事後の出欠確認ができる。現場での混雑回避に加え、喪家や葬儀会社にとっては、式後の事務処理などの手間が省けるなどの利点もある。

   スマート葬儀は、いわゆる「エンディング」の活動からケアするシステムで、「逝去のお知らせ機能」なども備える。葬儀では、香典のキャッシュレス決済機能や香典返し(返礼品注文)機能なども付いている。消費者向けと合わせ、葬儀会社の負担軽減にも配慮して設計されているのが特徴で、コロナ禍でなお有効性が発揮されそうだ。

●斎場のメモリアルコーナーをスマホで再現

「喪主」が管理できる「葬想式」
「喪主」が管理できる「葬想式」

   デジタル時代の「葬儀」をめぐるサービス開発を行っている株式会社むじょう(東京都目黒区)は、スマートフォンで故人に関する写真やエピソードを共有し、遠く離れた人同士でも一緒に故人を偲べる「葬想式」というサービスを開発中。このほどβ版リリース、新時代の葬送形式の一つとして定着化を目指している。2020年7月15日の発表。

   「葬想式」は「斎場のメモリアルコーナーを再現」を意図。親族らが選んだ思い出の写真やエピソードなどを集めて掲載して、故人にゆかりある人たちが「参列」。それぞれの場所から閲覧し、回想できる。「参列者」からの故人や喪主に向けたメッセージが投稿できるが、表示・非表示は「喪主」が管理できる。「通夜」の席のように、故人の思い出を語り合う場の再現を試みたという。

   「開式」は3日間で、サービスは無料で提供している。

   むじょう株式会社では「葬想式」のサービスを、新型コロナウイルスの感染拡大防止策の一つとしても有効と考えており、葬儀社などとの提携を目指している。

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