2024年 4月 25日 (木)

【尾藤克之のオススメ】そうだったのか! 「笑う」と生命力が高まるってホントですか?

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   現代は「ストレス社会」「正解のない時代」などとよく言われますが、今がこれまでと大きく違うのは、私たちをとりまく情報量の多さです。情報にアクセスするのはカンタンな一方、多すぎて処理しきれません。「考えすぎてしまう理由」も、ここに大きな要因があります。

   本来であればシンプルなことも、必要以上に複雑に考えてしまうことがあるのです。

最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方(堀田秀吾著)サンクチュアリ出版
  • あまり考え込むとカラダによくないですよ……
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笑いの効果を検証したオズワルドの研究

   笑顔もそうなのですが、「笑う」というのはさまざまな効果をもたらすことが世界中で報告されています。一例として、イギリスのウォーリック大学のオズワルドらの研究を紹介します。

   この研究は4つの実験からなり、一つめの実験では参加者をA「コメディー映像を見るグループ」と、B「見ないグループ」の2つのグループに分けました。

   そして、5つの2ケタの数字の合計を求めるという作業を10分間行いました。

   この結果、Aの映像を見たグループのほうが、パフォーマンスが高くなるという結果になりました。

   次に、二つめです。一つめと同じように「コメディーの映像」を見せて、作業してもらいましたが、この中でも「幸福感が強い人」ほど、より高いパフォーマンスを発揮するということがわかりました。

   三つめでは、チョコレートやフルーツや飲みものがふるまわれるグループとそうでないグループによる作業が行われました。結果は、食べもの、飲みものがふるまわれたグループのほうがパフォーマンスがよくなりました。

   四つめの実験では、「最近起こったつらい出来事」についてアンケートを記入してから作業するグループと、アンケートなしのグループに分けました。この結果、アンケートを記入したグループのパフォーマンスのほうが悪かったのです。

   この結果から言えることは、なんでしょうか――。

   著者の堀田秀吾さんは、

「この実験から言えることは『幸福感の強い人はパフォーマンスがいい』ということです。最初の実験でコメディー映像を見た人のパフォーマンスがよかったのは、コメディー映像を見たことで幸福感を得られたと考えられます。幸福感というとイメージしにくいかもしれませんが、さらにシンプルに言うと『気分がいい状態』ということです。脳を喜ばせることが重要なのです。その方法は人によってさまざまだと思いますが、『笑いの映像』を見るというのはデメリットがなく、誰でも実践しやすいと思います」

と言います。

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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