2021年 1月 28日 (木)

菅首相、まさかの空振り?! 海外メディアが一斉にスルーした所信表明の「あの話題」(井津川倫子)

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来夏の「東京五輪開催」海外メディアはすでに無関心?

   「携帯料金値下げ」や「不妊治療への保険適用」といった「スガノミクス」の看板政策が国内外メディアの見出しを飾れなかったことも「残念な感じ」でしたが、私が注目したのは「東京五輪開催宣言」がまったくと言っていいほどスルーされてしまったことです。

   じつは、私も「所信表明全文」を読んで初めて知ったのですが、菅首相は、来年に延期となった東京五輪・パラリンピックは「人類がウイルスに打ち勝った証しとして開催する決意だ」と強調していました。

   このところ、世界的に新型コロナウイルスの感染状況が急激に悪化しています。強烈な第2波に襲われている欧州では、ドイツやフランスが再びロックダウンに突入。アメリカでは、新規感染者数が1日あたり7万人に迫る勢いで、過去最多を更新しています。

   そんななか、東京五輪主催国のリーダーが何を語るのか......。五輪は予定どおり来夏に開催するのか、それとも再延期か。日本はどういったプランを考えているのか。本来であれば、もっと注目を集めるはずの「五輪開催宣言」でしたが、この宣言に触れたメディアは見当たりませんでした。

   普段なら、五輪ネタに飛びつくはずのスポーツ専門サイトをサーチしても、所信表明での「五輪開催宣言」はスルー状態です!あまりの無風ぶりに驚きつつ、「これが現実だ」と改めて痛感。コロナ禍で「生きるか死ぬか」の恐怖に怯える人々にとって、オリンピックなど別世界のことなのでしょう。少なくとも海外メディアの関心はすでに薄れている様子です。

   何かと地味で話題になりにくい菅首相。東京五輪を契機にインバウンド経済の回復を願う政権にとって、人々の「無関心」は最大の敵ではないでしょうか?

   それでは「今週のニュースな英語」は、米ブルームバーグの見出しから「roadmap」(ロードマップ)を取り上げます。日本語でもよく使うワードですが、これを機に「本家本元の使い方」を覚えてみませんか?

Please check the roadmap
(行程表を参照して下さい)

   「当初の」という意味を加えます。

Please check original roadmap
(当初の行程表を参照して下さい)

   「~のための行程表」を加えると......。

Please check road map for this project
(このプロジェクトの行程表を参照してください)

   「策定する」は「develop」を使います。

Please develop clear roadmap
(明確な行程表を策定してください)

   前任の安倍首相と比べて「カリスマ性に欠ける」と評した海外メディアもありましたが、実務家を標榜する菅首相が存在感を示すには、実績で勝負するしかないでしょう。目先の人気取り策に邁進するよりも、国民の生活を豊かにする骨太の「roadmap」を示してほしいものです。

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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