ビットコイン上昇に乗り、慶大が2連覇 猛追した明大、職業大、専修大及ばず(1)【カソツー大学対抗戦 第33週・最終回】
コロナ禍の仮想通貨市場に挑んだ2020年のカソツー大学対抗戦は、慶応義塾大学の馬医金満の2連覇で終幕。3か月の期間限定で飛び入り参加した職業能力開発総合大学校のさっちんが2位に。明治大学のITと専修大学のゆうも、猛追したが及ばなかった。
仮想通貨市場が大きく動いたのは、秋だった。コロナ禍で感染拡大とワクチン開発の挟間に市場が揺れていたことに加えて、米大統領選や英国のEU(欧州連合)離脱など相場を動かす材料があったことはあるが、ビットコインバブルを彷彿とさせる伸びには驚かされた。
そうしたなか、リップルやイーサリアムなどのアルトコインの動きをにらみ、コツコツ利益を積み上げた慶応義塾大学に対して、追い込みにかけた明治大学や専修大学、職業大学校は結果的にビットコイン急騰の波にうまく乗れたかどうかが勝負の分かれ目になったようだ。
コロナ禍の影響もあって中央大学が途中棄権したことは残念だったが、なにより取引を続けてきた参加大学がそろって利益を上げたことが素晴らしい! みなさん、ありがとうございました。
ビットコイン、下への調整読みプラス(明治大学)
上図の赤い線で示した1万5900ドルをサポートライン(下値支持線)として、大きく上昇する可能性が高いと前週に記しましたが、今週(11月16日週)そのとおりとなり、大きく上昇しました。
15日17時頃、1万6026ドルで買い注文を入れました。理由は、前週の記事で述べたとおり、ここ2年の最高値を更新し、価格をストップさせる意識ラインがほとんどないこと。また、もう少し細かい話をすると、価格が完全にサポートラインに密着しており、反発の力を溜めていたように見えたからです。
結果、上昇中に多少レジスタンス(上値で抵抗)されつつも上昇を続けていき、4時間足で見た時の18日13時頃、一度大きく下に反発されました。これにより、そろそろ下に強く調整される可能性があると思い、18日15時頃に1万7800ドルで売却。1030円の利益になりました。
最近、大きくビットコインが上昇する流れが来ていますが、この上昇傾向は2017年のビットコインバブルとよく比較されます。しかし、ネットの記事を見ていると、どうやら今回の上昇とビットコインバブル時の上昇には、大きな違いがあるようです。
一つは、ビットコインバブル時と比べて、今回の上昇で購入されているビットコインの多くは、流動ビットコイン(アドレス入金後に動くビットコイン)ではなく、非流動ビットコイン(アドレス入金後に動かないビットコイン)であるということです。この、非流動ビットコインの値が増えれば増えるほど、暴落の可能性が小さくなり、安定資産としての価値がさらに上がることになります。
また、ビットコインバブル時は、個人投資家による買い注文が多かったようなのですが、今回の上昇では大口投資家や機関投資家による買い注文が多いようです。ビットコインしかり、仮想通貨が現実的な投資先として認知され始めているということなのでしょう。
さて、今回の記事で仮想通貨は最終回となります。この連載が始まったのは、コロナショックによって眼をつむってしまいたくなるほど暴落した後、価格が急激に回復していった5月1日から始まりました。その時の価格は1BTC=8600ドル。その後、以前から予想されていたように、年末にかけてビットコインの価格は急騰し、2017年のビットコインバブルに匹敵する上昇を見せました。最終的に、価格は約1万9400ドルまで到達。史上最高値の一歩手前まで上昇しました。
ビットコインバブル以降、巨視的にチャートを見ると、下降するレジスタンスライン(上値抵抗線)が引かれていましたが、そのレジスタンスラインを上に破ったのが、ちょうど5月初旬、まさにこの連載が始まった時のことでした。そう考えると、この連載は、ビットコインの歴史における重要局面でスタートし、史上最高値更新ギリギリのところまで上昇したところで終了するという、大変ドラマチックな半年間を切り取った連載だったと言えると思います。
そんな重要な時期に連載を担当させていただき、大変光栄でした。半年間という短い間ではありましたが、ありがとうございました。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
18万円ほどの値幅を取るナイストレードです! エントリーのタイミングも、上昇前であり素晴らしいですね。分析のとおり、今回の上昇相場では機関投資家が多く、保有する機関が中長期となります。そのため、流通するビットコインが減少することで希少性が増し、さらに上昇に拍車が掛かるという結果になりました。 この秋にマイクロストラテジー社やグレイスケール社が保有しているビットコインだけでも、流通量の1%程度がロックされました。 さらに、価格が上昇する過程ではマイナーからの売り圧力が減少するため、需給が非常に良くなります。この状況は、中国のマイナーにとって電気代が安くなる4~6月の雨季に起こりやすいため、覚えておいて損はありません。
前週からの損益 プ ラス1030円
11月20日現在 1万3704円
ビットコイン上昇に乗って(慶応義塾大学)
みなさん、こんにちは。馬医金満です。
今週(11月16日週)の仮想通貨市場では、ビットコインの高騰のニュースがほとんどでした。
一部の機関投資家は1万2000ドル?1万5000ドルの範囲でビットコインを大量に買い集めており、価格がまだまだ上昇する可能性が十分にあるかなと考えています。
ビットコインは一時190万円を超える価格を叩き出しています。また、アルトコインも全体的に上がってきそうな雰囲気になっているような気がしています。
ファンダメンタルズなニュースからも、ビットコインを組み入れた企業提供の「個人年金プラン」が米国で初めて提供されたようで、さらにビットコインが注目を浴びることになるのではないかと考えています。
さて、取引ですが、今週も以前買ったビットコインを保有し続けています。前週と比べてプラス120円の1万6507円となっています。
そろそろ現金がもったいないなと感じてきているので、アルトコインに入れようかなと思っています。特に、今までリップルにかなり注目していたので、リップルは良い選択肢になるのではないかと考えています。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
ビットコインを持って寝ておけば良いという相場が続いていますね。そして、18日にテレビや新聞などの大手メディアがビットコインの時価総額が史上最高値を更新したと報じたことで、流れが大きく変わりました。
それまでは、上昇する理由がある仮想通貨を中心に上昇していたのですが、突如としてリップルが急騰。何も材料のないネムまでもが50%以上急騰する相場となりました。こうなると相場が歪み、いわゆるバブルという状況に入っているのだと感じます。そしてこれは、2018年1月第1週にも起きた出来事です。歴史は繰り返すといいますが、仮想通貨の世界でも同じでした。
前週からの損益 プラス120円
10月30日現在 1万6507円
保有する仮想通貨 ビットコイン