2024年 4月 18日 (木)

資産1億円以上の「富裕層」132万7000世帯 コロナ禍で変わる資産運用

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   「お金持ち」をイメージさせる「富裕層」。その数や資産額はいったいどのくらいなのだろうか――。野村総合研究所の富裕層の関する調査(2019年版)によると、金融資産1億円以上5億円未満を「富裕層」、5億円以上「超富裕層」といい、その両方を合わせた世帯数は132万7000世帯ののぼるという。

   2005年以降、最も多かった前回調査対象の2017年(126万7000世帯)から6万世帯増加した。「富裕層」「超富裕層」は、第2次安倍内閣の経済政策、アベノミクスが始まった2013年以降、増加が続いている。

  • 超富裕層・富裕層は2013年以降、増加が続いている
    超富裕層・富裕層は2013年以降、増加が続いている
  • 超富裕層・富裕層は2013年以降、増加が続いている

アベノミクス以降は右肩上がり

   野村総研は、富裕層を次の5つの階層に分けた=下図参照

・超富裕層(純金融資産保有額5億円以上)
・富裕層(同1億円以上5億円未満)
・準富裕層(同5000万円以上1億円未満)
・アッパーマス層(同3000万円以上5000万円未満)
・マス層(同3000万円未満)

   2017年から2019年にかけて、超富裕層と富裕層の純金融資産保有額は、それぞれ15.6%(84兆円 → 97兆円)と、9.3%(215兆円 → 236兆円)増加し、両者の合計額は11.1%(299兆円 → 333兆円)増えた=下表参照

   超富裕層・富裕層の純金融資産保有総額は、世帯数と同様、2013年以降一貫して増加を続けている。

   これまで10年近くにわたって超富裕層と富裕層の世帯数および純金融資産保有額が増加している要因について、野村総研は

「株式などの資産価格の上昇により、富裕層・超富裕層の保有資産額が増大したことに加え、金融資産を運用(投資)している準富裕層の一部が富裕層に、そして富裕層の一部が超富裕層に移行したためと考えられる」

と分析している。

   2019年の超富裕層(8万7000世帯)と富裕層(124万世帯)を合わせた132万7000世帯は、総務省の2019年1月1日現在の住民基本台帳に基づく人口動態調査によると日本人世帯数は5699万6515世帯だから、その約2.3%に当たる。

   純金融資産保有額で3000万円未満のマス層は、4215万7000世帯で、こちらは約74%と大半を占める。純金融資産保有額で3000万円以上5000万円未満のアッパーマス層(712万1000世帯)を合わせれば、その割合は86%。世帯数で大多数を占めるマス層、アッパーマス層はともに、前回と比べて純金融資産を減らしている。

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