2021年 4月 13日 (火)

河野大臣がまさかの裏切り発言?! 海外メディアの「日本は五輪を開催できない」説(井津川倫子)

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   新型コロナウイルスの感染の勢いが収まらないなか、相変わらず「人類がウイルスに打ち勝った証として東京五輪を開催する」姿勢を崩さない菅義偉首相。追い討ちをかけるように、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が「再延期は絶対不可能だ」と発言して注目を集めています。

   一方、海外メディアでは五輪開催を疑問視する報道が目立ちはじめましたが、何だか風向きが変わってきたような......。いくつかの国内ニュースを取り上げて「日本は大丈夫か?」の声が広がっているようなのです。とどめを刺したのは、あの大臣の「驚き発言」でした。

  • 今夏、東京五輪・パラリンピックは開催できるのか!?(写真はイメージ)
    今夏、東京五輪・パラリンピックは開催できるのか!?(写真はイメージ)
  • 今夏、東京五輪・パラリンピックは開催できるのか!?(写真はイメージ)

あ~あ、「五輪開催は不透明」発言が世界中に広まってしまった!

   話題になっているのは、河野太郎行革担当相が海外メディア主催の会合で語った、東京五輪・パラリンピックの開催についての発言です。

   東京五輪について、「行われない可能性も含めて先行き不透明だ」としつつ、「開催に最善を尽くす」という考えを示したと報じられていますが、何の変哲もないようなこの発言。日本ではあまり注目を浴びていないようですが、「目のつけどころ」が違う海外メディアは放っておいてくれません!

   まずは、ロイター通信の見出しを比較してみましょう。同じニュースを伝えていますが、ニュアンスが違うことが良くわかります。

東京五輪、先行き不透明だが開催に最善尽くす=河野行革担当相(ロイター通信:日本語版)
Decision on holding delayed Olympic Games 'could go either way', says Japan minister
(オリンピック開催の判断は「どちらに転ぶかはわからない」と日本の大臣:ロイター通信英語版)

   同じ発言でも、どこにフォーカスをするかでずいぶんと印象が変わるものです。「開催に向けて最前をつくす」を強調した日本語版に比べて、「先行き不透明」を強調する英語版。さて、どちらの「見解」が世界に広まったのか......。各国の報道を見ると一目瞭然です。

Japanese minister casts fresh doubt over Olympics
(日本の大臣が、オリンピック開催に新たな疑問を投げかけている:英デイリーメール)
cast doubt:疑問を投げかける

Future of Summer Olympics in Tokyo uncertain says Japanese minister
(夏の五輪の行方は不透明だ、と日本の大臣:中東のニュースメディア)
uncertain:不透明

   河野大臣といえば、菅首相と同じ神奈川県出身とあって「菅首相のお気に入り」と報じられています。かたくなに「予定どおり五輪開催」の主張を曲げない菅首相のお膝元で、まさかの「身内からの裏切りか!」と思わせるような海外メディアの報道ぶり。「真意は違う」といくら言いつくろっても「時すでに遅し」でしょうか。

   河野大臣は英語が堪能なことで知られていますが、このタイミングでのこの発言はさすがに不注意。政治家の皆さんには「海外メディアを甘く見てはいけない」ことを、しっかりと肝に銘じていただきたいものです。

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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