2021年 6月 16日 (水)

移住者受け入れに市民が団結! 愛媛県西条市が「住みたい田舎」ランキングで堂々の全国一

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   愛媛県西条市――。県東部に位置し、南は西日本最高峰の「石鎚山」、北は瀬戸内海に囲まれている。温暖な気候のこの街に、10万8000人(2020年12月末)が暮らしている。しかも、少子高齢化が進む中で近年は若い移住者が増えているという。

   そんな西条市が、宝島社の「2021年版 住みたい田舎ベストランキング」(人口10万人以上の「大きな市」部門)で、「総合」「若者世代」「子育て世代」「シニア世代」の4部門で1位を獲得。史上初の4冠を達成した。

   西条市市民生活部 移住推進課の柏木潤弥さんに、市への移住策について聞いた。

  • 西条市に移住して起業した高田裕明さん(右)と西条市市民生活部 移住推進課の柏木潤弥さん(起業支援のためのコワーキングスペース「紺屋町dein」にて)
    西条市に移住して起業した高田裕明さん(右)と西条市市民生活部 移住推進課の柏木潤弥さん(起業支援のためのコワーキングスペース「紺屋町dein」にて)
  • 西条市に移住して起業した高田裕明さん(右)と西条市市民生活部 移住推進課の柏木潤弥さん(起業支援のためのコワーキングスペース「紺屋町dein」にて)

コンセプトは「人をつなぐ」移住サポート

――西条市の良さを教えてください。

柏木潤弥さん「西条市は『水の都』といわれており、水資源に恵まれ、しかもおいしい。一部の地域では、生活水のすべてを「うちぬき」と呼ばれる天然地下水でまかなうことができるほどです。
   南は西日本最高峰の石鎚山、北は美しい瀬戸内海、人気のアウトドアアクティビティも充実しています。豊かな自然環境と、由緒ある寺や名湯。名産の『あたご柿』や日本一の生産量を誇る『はだか麦』など農産物にも恵まれています。また、水の良さから飲料や電気機械などの工場が立地する工業地帯もあります。 合計特殊出生率は全国平均の1.43人を大きく上回る1.75人と四国第1位で、『出産や子育てにやさしいまち』として、若い世代や子育て世代からの評価が上がっています。『チャレンジを応援するまち』として、『人をつなぐ』を重視した移住サポートを展開しています」

――今回、「2021年版 住みたい田舎ベストランキング」で史上初の4冠を達成しました。 すべての世代の支持を得るために、どのような移住施策に取り組んできたのでしょうか。

柏木さん「まず、西条市の知名度を上げるため、首都圏や関西圏のテレビやラジオだけでなく、Webメディアや有名人とコラボしたSNSなどを活用してメディアプロモーションに積極的に取り組んできました。西条市単独の移住セミナーへの誘導、完全オーダーメイド型の無料移住体験ツアーへの誘導と移住を検討する人に向けた導線づくりにも、意識的に取り組みました。今年度(2020年度)からは、全国初となるNTTドコモと連携した、AIを活用したデジタルマーケティングにも取り組み、『西条市』や『移住』に興味があると思われる人に向けて、ピンポイントでインターネット広告を配信しました。完全オーダーメイド型の無料移住体験ツアーでは、観光色を排除し、『人をつなぐ』ことに重点を置いています。
   移住を検討する人がイメージしやすいように、移住後の西条市で実際に生活している人との交流を持ち、一組ごとに実施しています。こうした取り組みの結果、過去2年半で44組112人を招待し、約3割にあたる12組33人の移住が決まっています。すべて子育て世代や若い世代で、ツアー後、半年~1年のスピード移住です。
   また、体験ツアーだけでなく、西条市まで自費で来ていただき、申し込みされた方には、職員がプロポーザル型で各地案内や人をつなぐ無料アテンドサービスも実施しており、さまざまなケースを想定しながら、移住しやすい流れをつくっています」

――具体的な移住策について、教えてください。

柏木さん「移住後の住まいについては、市内の古民家などの空き家を市のホームページ上で登録し、市内の宅建協会と連携して移住検討者へのマッチングを行っています。現在延べ130件以上が、この『空き家バンク』に登録しています。また、県外からの移住者が空き家を活用する場合は、リフォーム代や、空き家に残っている家財道具の搬出を含め、最大420万円の住宅改修支援事業費補助金を用意しています。さらには、市外からの移住検討者(観光・ビジネス目的の利用は不可)には最大5人一組、1日一組1000円で利用できる『お試し移住用住宅〈リブイン西条ハウス〉』を運営しているほか、公共下水道事業計画区域外の地域では合併処理浄化槽設置などの補助金もあります。市としては、こうした補助金などで資金支援することで、移住しやすさを打ち出しています」
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