2021年 4月 15日 (木)

女性肛門科医が警鐘! いま増えているオシリのトラブル【尾藤克之のオススメ】

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   医学書にもない肛門トラブルが増加しています。「日本人の3人に1人は痔(じ)である」といわれています。痔ゆえに「温水洗浄便座」で洗うようになったという人も少なくありません。

   しかし、洗うとかえって、痔が悪化する危険性があることをご存知ですか?

「オシリを洗うのはやめなさい」(佐々木みのり著)あさ出版
  • オシリのトラブル、増えています!
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ある患者さんのエピソード

   佐々木さんの診療所には日本各地、海外からの患者さんも多いそうです。しかし、肛門科を訪ねるのは勇気がいること。そのため、すでに来院する時には楽観的な状況ではないことも少なくありません。

   著者の佐々木みのりさんは、

「ある、65歳の女性が一人で来院されました。長年勤めた会社を定年退職したので時間もできたし、人生の区切りとして、思い切って勇気を出して、肛門科を受診しようと思って来たと問診票に書いてありました。出産後、30代くらいから痔があったようですが、恥ずかしくて誰にも相談できなかったようです」

と、切り出します。

「通販で買える痔の薬を家族にも内緒で取り寄せで使い続けていました。幸い、痛みもなく、時々出血するものの大した量ではなく、大丈夫だろうと病院に行きませんでした。新聞広告でも『痔は薬で治せる』と書いてあったし、電話相談でも『使い続けたら治る』と言われていたので、迷うことなく使ってきましたとのことでした」

   ところが、診察、検査をしてみると、彼女のイボは痔によるものではなく、がんである可能性が高いことが分かりました。佐々木さんは、大きな病院を紹介するから、一刻も早く受診してほしいことを伝えます。

「このようなケースは少なくありません。きっと、私が経験していることは氷山の一角でたくさんあることでしょう。症状が出ていることに気付いているのに病院に行かないなんて、とてももったいないことです。不安が少しでもあるのなら、一度、肛門科を受診して、自分のカラダに起きていることが何かを確かめてください」

   佐々木さんは、そう背中を押します。

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所客員研究員
代議士秘書、大手コンサルティングファームで、経営・事業開発支援、組織人事問題に関する業務に従事。IT系上場企業などの役員を経て現職。現在は障害者支援団体のアスカ王国(橋本久美子会長/故・橋本龍太郎元首相夫人)を運営。NHK、民放各社のテレビ出演、協力、経済誌などの掲載多数。著書は多く、近著に「頭がいい人の読書術」(すばる舎)がある。
経営学修士、経済学修士。東京都出身。
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