2021年 6月 24日 (木)

PEが狙う日本企業 英CVCの東芝への買収提案はすんなり通るのか?【馬医金満のマネー通信】

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   みなさん、こんにちは。馬医金満です。

   2021年4月7日、大手電機メーカーの東芝がイギリスに本拠を置く投資ファンド、CVCキャピタル・パートナーズから買収の提案を受けたことが明らかになりました。僕なりの考えをまとめてみました。

  • 英CVCの買収提案に東芝はどうする?
    英CVCの買収提案に東芝はどうする?
  • 英CVCの買収提案に東芝はどうする?

CVCと東芝、このディールは成立するのか

   東芝への買収提案の内容は、CVC側が東芝の株式を大量に取得して、非公開化するとみられており、その際の時価総額は約2兆円といわれています。

   東芝では2020年7月の株主総会の運営などをめぐり、経営陣と大株主の投資ファンドなどとのあいだで対立が続いていて、CVC側は買収によってアクティビスト、いわゆる「物言う株主」などの影響を受けない体制にすることができるとして、東芝からの賛同を求めるものとみられます。

   長らくトップを争っていた三菱電機やパナソニックが時価総額3~4兆円ということを考えると、ちょっと寂しい数字ではあるのですが、原子力発電事業などで行き詰った経験も加味すると、まあ仕方ないのかなと思っています。

   ここで個人的に気になる視点が、大きく二つあります。

   一つ目は、現実的にこのディール(売買)が成立するのかということです。東芝が原子力や防衛関連など安全保障上、重要な事業を手がけているため、法律に基づく政府の事前審査も必要になります。

   先例としては、現在の株式会社IHIエアロスペースが挙げられます。この会社は、もともと日産自動車の宇宙航空部門だったのですが、日産自動車がルノーの資本参入を受けたことによって、日産自動車の宇宙航空部門が分離され、IHIに買収されました。

   日産からIHIへ事業譲渡された理由については、日産が経営効率化のために自動車関連以外の事業から撤退したかった一方で、政府の目線として日本のロケット技術が海外資本の参入したメーカーの下にあることをよしとしない、という判断も働いたのではないかといわれています。

   これらの事情から、今回の買収提案もすんなり通るのか、はまだ疑問符を持っています。

個人投資家はもう少し日本株に注目したほうがいい

   二つ目は、個人投資家はもう少し日本株に注目したほうがいいのではないか、ということです。

   今回の事例のように、米KKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)やCVCというグローバルの名だたるPE(Private Equity=プライベート・エクイティ)ファンドは、日本の投資に拍車を掛けているという現状があります。

   特にKKRはアジアに新ファンドを組成し、日本に向けた投資額を引き上げているといったニュースが、最近ありました。

   基本的に日本の株価は割安な銘柄が残っている印象があり、そういった会社に対して今後PEやアクティビストが攻勢を仕掛けていくんじゃないかと見ています。

   なので、今後を見据えて日本株も仕込んでおくことをオススメしたいと考えています。

   ではまた来週!(馬医金満)

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