2024年 4月 19日 (金)

4月スタート「70歳定年」に賛否両論! 高齢者は「肉体労働最高!」若手は「残念なシニアにならないで」(2)

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若手が大迷惑する「働かないオジサン」

   40代、50代の人たちからは、さまざまな声があった。

「自分の親世代はつくづく幸せだと感じます。確か58歳から年金貰えるからとさっさと退職して、はや30年以上のんびり暮らしています。『俺たちは苦労した』と言いたいことを言って通る世代。今の先輩たちとは全然違うなと感じます。70歳まで働くなんて...... 何ができるの? 早期に死んでしまったら? 子供たち世代が少しでも年金を多く受領できたらいいのに。そんな確約があるなら 70歳まで頑張れるけどな」
「入社した頃は55歳定年から60歳定年への移行期、55歳を超えると本社から出向という時代。それが今65歳に伸び、今や70歳が議論されている。入社した頃は将来設計があり、60歳までには年金を含めていくらか自立できるくらい貯蓄はしてとか夢はあった。しかし、年金開始も定年も徐々に伸びて、いったいどこがゴール? という終わりのないマラソンを走らされている気持ちだ。モチベーションなんか保てませんね」
「いったい人間はいつまで働くのか、正直わかんない、昨年94歳で亡くなったひい爺さんに『うちのオヤジが引退したがっている』と相談したら、『できるうちは続けなさい。必要とされ働ける、こんな素晴らしいことがあるか。自分だって声がかかればまだ働きたい』と言っていた。自分が年寄りになった時にそう思えるかどうか自信がない」
「自分は50代後半。65歳までカウントダウンの毎日。仕事はもう十分やったし、管理職も務めたし、それより65歳から何をやるかが大切。いまはテイクオフに備えて二足のわらじ。経験からいうと、できれば45歳、遅くとも50歳過ぎたら、自分の本当にやりたいことが見つけられるかどうかがカギだ。私は必要な国家資格もとってスタンバイ。65歳からは趣味と実益を兼ねたライフワークをしたい」

   70歳まで働くのはいいが、「残念なシニア」にならないでほしいという声が、職場の後輩から寄せられている。

「職場の再雇用のおじさんは仕事中ずっとパソコンで自分史を書いている。そのまま残業。何か言おうものなら過去の功績を長々と語り出す。もう管理職も注意しない」
「会社では65歳以上の方が清掃や郵便配達などで働かれています。たまに簡単な工事もされるのですが、脚立の上でフラフラして怖いです。重い荷物をもつのもつらそうです」
「職場では、出世コースから外れた50歳代半ばの人が、すでに溢れかえっている。口は動かすが手は動かさない。ごく少数のスゴイ仕事のできる50歳代の管理職だけで回っているのが現実。そこに定年を迎えた60代の人が増えることになるのですか。70歳まで定年を引き伸ばすのはよいけど、必要とされている人物かそうでないかの見極めはしっかりやってほしいです」

(福田和郎)

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