2024年 4月 20日 (土)

御礼の気持ちはタイミング 火に油を注ぐ「謝り方」...... 稼げる人が実践している「感謝」と「お詫び」(高城幸司)

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「お詫び」をプラス評価につなげる

   続いて、お詫びに場合はどうか? お詫びするのは原則として、自分のやるべきことが相手の期待どおりにできていなかった時や、自分で「これをやろう」と決め、相手にも約束していたことが、果たせなかった場合です。

   そうなると、迷惑をかけた相手に「ごめんなさい」と、非を詫びなくてはなりません。ひと言に「お詫び」といっても、迷惑をかけたレベルによって、謝り方の程度も異なるものです。

   たとえば、あなたが約束の時間に10分遅れたとします。そこで「ごめんなさい」とひと言謝れば、相手は「まあ、仕方ないか」と思ってくれるかもしれません。とはいえ、相手からしてみれば、そのひと言であなたを「許した」わけではありません。あくまでも「仕方ないな」と、その場がひとまず収まるだけです。

   ところが、ここで「ごめんなさい。もう二度としません」と「お詫び」の程度を少し強めると、「そこまで言うなら、わかりました。もう気にしないで。こちらも忘れるから」と、相手の怒りが収まることもあります。

   さらにお詫びの程度を強め、申し訳ない気持ちを言葉や態度で真摯に伝えると、その姿勢から誠意を感じてもらえ、「マジメで信頼できる人間だ」と評価がプラスに転じるケースもあります。なかなか難しいですが、お詫びをする時には、できればここまで持っていきたいものです。

   このように、お詫びをする時に大事なことは、自分が犯したミスよりも「ワンランク上のミスをしてしまった」というつもりで相手に接することです。

   10分遅刻したとしても、30分遅れたような気持ちで対応するのです。相手の人や状況によっては10分の遅刻でも致命的な場合もありますので、お詫びをする時は少し大げさなくらいがちょうど良いと思います。

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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