2024年 5月 7日 (火)

デイトレから投資スタイルを転身 まずは「第一稀元素化学工業」を選んだ(慶応義塾大学 も~り~)【企業分析バトル】

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「ジルコニウム化合物」の世界トップメーカー

   第一稀元素化学工業は、主にジルコニウム化合物などの無機化合物の製造・販売・研究開発を行っている企業です。ジルコニウムとはレアメタルの一種で、イオン電導性や耐熱性も高く、化合物になると結晶構造により多種多様な特性を持つ元素であり、その変異可能性の高さから現代社会では非常に重宝されています。

   第一稀元素化学工業はジルコニウム化合物の世界トップメーカー(シェア約40%)であり、経済産業省認定の「2020年版グローバルニッチトップ企業100選」にも選ばれています。

   下図は、第一稀元素化学工業が販売する製品を示し、特に触媒は売り上げの6割を占めています。具体的に触媒とは、自動車排ガス浄化触媒であり、環境汚染対策として採用されています。

   ただ、注目すべきは、電子材料の「二次電池材料」とファインセラミックスの「燃料電池用個体電解質」の部分です。主にこれらは、電池の発電効率化をサポートするもので、EV(電気自動車)といった次世代製品の部品としての使用が見込まれています。世界的にも脱炭素やEVといったトレンドが続いていくと想定されるので、今後これらの事業部門が業績に大きなインパクトを与えるようになると予測されます。

   また同社の決算説明資料から、来期(2022年)の業績予想は、自動車触媒が北米を中心に需要回復し好調、電子材料用途では市場形成期にある二次電池用途が好転し増収を見込め、ファインセラミックス用途では燃料電池材料が増加することが見込まれています。この結果、同社は、営業利益は前期比の1.5倍を計画しています。

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