2021年 7月 28日 (水)

目指したのは「教習所らしくない教習所。」 女性自身が意識変革を続けることで「変わる」 コヤマドライビングスクール 長井和子副社長

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   「明るく・楽しく・オシャレな自動車教習所」、「教習所らしくない教習所」を目指して1986年に初めて女性インストラクターを登用し、その後も女性の積極採用・登用に力を入れてきたコヤマドライビングスクール。「長年の取り組みによって、制度は拡充されてきているものの、女性側の意識はまだ道半ば」。そう話すのは、同社の女性活躍推進委員会のオブザーバーを務めてきたコヤマドライビングスクール取締役副社長の長井和子(ながい・かずこ)さんだ。

   業界の内外で「進んでいる」といわれる同社の取り組みについて聞いた。

  • 定評のある背景の駅貼り広告も長井和子さんのディレクションによるもの
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国の法令基準の一歩先を行く女性社員の支援

―― 自動車教習所というと、男性インストラクターが多いイメージがありますが、コヤマドライビングスクールは女性インストラクターも多く、女性活躍の取り組みが進んでいると聞きました。そうした女性活躍の取り組みはどのように進んできたのでしょうか。

長井和子さん「東京と神奈川に5つのドライビングスクールを運営していますが、2021年6月末現在、インストラクターの数は合わせて499人、そのうち女性の数が149人で、3分の1弱となっています。
女性インストラクター第1号が生まれたのは、1986年のことです。その1年前に、CI(コーポレートアイデンティティー)を導入して、それまでの教習所の「クライ、コワイ、ダサイ」というイメージと真逆の、「明るく・楽しく・オシャレな」教習所を目指そうと舵を切ったタイミングでした。「教習所らしくない教習所」を合言葉にまず取り組んだのが、男性社会だった教習所に女性のインストラクターを誕生させることでした。
初の女性インストラクターが誕生したものの、最初は従業員用の女性のトイレも更衣室もありませんでした。女性と一緒に働くという概念がなかったので、社員食堂で堂々と着替えていた男性もいたほど。 「ここは女性がくるところじゃない」と言われながら、その女性ががんばって続けてくれて、その後、女性が5~6人に増えたころから、女性社員用の施設も本格的に整備されはじめました。周りの男性の意識が徐々に変わってくるにつれて、社内の雰囲気が明るくなり、若い学生さんだけでなく、全体的にお客様も集まりだしたのはうれしい効果でしたね」

―― 働く女性への支援施策は、国が定める法令基準より進んでいるそうですね。具体的にはどのようなものがあるのでしょうか。

長井さん「自動車教習所は朝早くから夜遅くまで授業があり、土日祝日も開校しているので、インストラクターはシフト制で働いています。子育て支援としては、育児短時間(時短)勤務制度があり、子供が小学校6年生までほぼ無条件で(小学3年生以上は配偶者が扶養でない場合)使えます。でも、フルタイムで働きたい人もいますよね。その場合、遅番シフトの免除や、平日の休みを日曜・祝日に振り替えるという制度もあります。それから、子供の面談などで少し勤務を抜けたいときに使える養育外出制度は、一旦出社して中抜けするだけではなく、家から直接外出したり早めに直帰することもできる利便性の高い内容となっています。時短勤務制度は、制定以降、複数回、内容が見直されて、その都度、就業規則が更新されてきました。利用する側にとって使いやすいようどんどん制度も変わってきて、国の基準よりはるかに進んでいるのも当社の特長です」
水野 矩美加(みずの・くみか)
水野 矩美加(みずの・くみか)
アパレル、コンサルタント会社を経てキャリアデザインをはじめとする人材教育に携わる。多くの研修を行う中で働き方、外見演出、話し方などの自己表現方法がコミュニケーションに与える影響に関心を持ち探求。2017年から、ライター活動もスタート。個人のキャリア、女性活躍、ダイバーシティに関わる内容をテーマに扱っている。
戸川 明美(とがわ・あけみ)
戸川 明美(とがわ・あけみ)
10数年の金融機関OLの経験を経て、2015年からフリーライター、翻訳業をスタート。企業への取材&ライティングを多く行う中で、女性活躍やダイバーシティの推進、働き方の取り組みに興味をもつ。
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