2024年 4月 19日 (金)

【7月は応援! 五輪・パラリンピック】テレビ観戦の役に立つオリンピックのガイド

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   東京五輪が2021年7月23日に開会式を迎える。新型コロナウイルスの感染拡大で1年延期され、いまなお世界各地で猛威を振るっている中での開催に、さまざまな議論が巻き起こっているが、アスリートの活躍には応援の声を届けたい。そう思っている人は少なくないだろう。

   そんなことで、7月はオリンピックとスポーツにまつわる本を紹介しよう。

   7月21日、東京オリンピックのソフトボール予選リーグが始まった。日本対オーストラリア戦をテレビで見ていると、いよいよオリンピックが始まった! という実感が湧いてきた。

   コロナ禍でのテレビ観戦に役立ちそうなのが、「スポーツグラフィック ナンバープラス 五輪の学校2021」だ。スポーツ誌「ナンバー」と糸井重里さんの「ほぼ日」がコラボした雑誌で、現役選手、元オリンピアン、歴戦のコーチ、実況アナらが講師になり、東京オリンピックの見どころをガイドしている。

「スポーツグラフィック ナンバープラス 五輪の学校2021」(「ナンバー」編集部編)文藝春秋
  • いよいよ東京オリンピックがはじまった!(写真はイメージ)
    いよいよ東京オリンピックがはじまった!(写真はイメージ)
  • いよいよ東京オリンピックがはじまった!(写真はイメージ)

ソフトボールは金メダルが使命

   1限目は「五輪の奥深さを学ぼう」。シドニー五輪の女子マラソンを走った3人、金メダルの高橋尚子さん、山口衛里さん(7位)、市橋有里さん(15位)と、ファン代表の糸井重里さんが、映像を見ながら、レースを振り返っている。

   「18キロ手前、ここが私の中で最も大きなポイントとなった給水ですね」と、高橋さんが振り返る。15キロの給水を取れなくて、山口さんがここで水を手渡ししてくれたという。「天使の水」だった、と高橋さん。テンションが上がり、給水を取れていない市橋さんにも届けようと、走りのギアを上げた。そのままスパートをかけた。糸井さんは、「ウサギみたいな走り」と表現した。

   さらに、34キロで高橋さんはサングラスを投げてスパートする。じつは偶然、お父さんを見つけて投げたという。苦しくても意外に周囲はよく見えるという話に、二人もうなずいた。

   優勝した高橋さんだが、もう1キロあったら、2位のシモン選手に追いつかれていたという。ゴール直後の顔は「あっぶな~」という顔だ、と語っている。

   今大会に出場する前田穂南、鈴木亜由子、一山麻緒の3選手も三者三様で、それぞれ違う強みを持ち、バランスのいいチームなので、期待してほしい、と高橋さんが締めくくっている。

   2限目は、「観戦のツボを押さえよう」。陸上・4×100メートルリレー、レスリング、バレーボール、競泳、体操、卓球、ソフトボール、バドミントン、カヌー、セーリング、陸上・競歩、サーフィンの10競技について、元選手らが見どころを解説している。

   ちょうど、ソフトボールの試合で、日本が8対1で逆転コールド勝ちしたので、ソフトボールの項目を読んでみた。シドニー(銀)、アテネ(銅)と2大会連続メダルに導いた元監督の宇津木妙子さんは、「野球・ソフトボールを追加競技に入れてもらった以上は勝たなきゃいけない。このチームに課された使命は金メダルしかありません」と語っている。北京五輪以来の金メダルが目標。18年越しの連覇だ。

   宇津木麗華監督は現役時代、一発が打てる長距離ヒッターで、打撃中心のダイナミックな采配だという。オーストラリア戦でも3本のホームランで圧倒した。

   今回、参加チームが従来の8か国から6か国になり、総当たりの予選リーグ戦となった。1、2位が決勝戦、3、4位が3位決定戦に進む。だから、リーグ戦2位以内にならないと金メダルは不可能になる。取りこぼしは許されない。前回、銀のアメリカとの対戦がカギになりそうだ。

   このほか、陸上4×100メートルリレーでは、日本の強敵はアメリカで、桐生祥秀選手がキーマンであること、競泳では今大会から正式採用された混合4×100メートルメドレーリレーが期待されることなどが解説されている。

   また、注目の野球では、オープニングラウンドで同組となるメキシコ、ドミニカ、さらに勝ち進めば対戦する韓国、アメリカの動向を紹介している。わずか6チームの戦いとなるが、むしろ少数精鋭に絞られたことで開幕戦(7月28日)からレベルの高い試合になるのは必至と見ている。

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