2024年 4月 27日 (土)

「自分も幸せになるし、社会も幸せになる!」 投資家が忘れた初心と基本、高校生と一緒に学ぼう

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「これからは攻めないと、どんどん貧しくなります」

   もうひとつ、社会人にも大いに参考になるのが「学習動画ライブラリー」の各コンテンツだろう。

(4)動画で学ぼう!高校生のための「人生と投資」のお話:

   サイト内では、証券取引に詳しい弁護士、投資信託運営責任者ら5人の専門家が、本当の投資とはどうあるべきか、「16歳の自分に教えたい お金のとの正しい付き合い方」というテーマで、それぞれアツク語っているのだ。

   うち2人のお話を紹介したい。まずは、セゾン投信の創業者会長の中野晴啓さん――。

《僕の父は大正生まれ。1945年に戦争で負けた時は20代前半、貧しいサラリーマンでした。父は真面目だけが取り柄の、特に能力がある人ではありません。僕は小さい頃から父に「普通が一番。できるだけ普通でいることが幸せなのだ」と言われて育ちました。父の時代はそれでよかった。
   (さらに、高度経済成長を経て)給料が上がり、豊かになった。1990年に父が持ち家を売った時は、10倍に跳ね上がっていました。能力・才覚......。ないない尽くしの父も含め、「普通」でいても、みんなが豊かになれた。みんなが同じ上りのエスカレーターに乗ることができたからです。
   いまはどうでしょう。空港にある横に進むだけのエスカレーター、いや、みんなで少しずつ下がっている感覚。「普通でいい」はもうダメ! これからは攻めないと、どんどん貧しくなりますよ。早いうちから行動しましょう。「豊かな人生」とは何ですか? ザックリ言うと「お金に不安のないこと」です。食べるだけで精一杯の状態では、自分の夢に進めません。
   みなさん、親から「下品だから株はやめなさい。しっかり貯蓄をしなさい」と言われる人が多いでしょうが、貯蓄してももうお金は増えません。投資というと賭けと同じ、これから値上げしそうなものを当てて、相場で勝負すると思っている人が多いでしょうが、私の投資は「とことん長期投資」です。》
「自分のお金で社会貢献をする。投資はカッコいいのだ」とアツク訴える中野晴啓さん(投資信託協会の動画より)
「自分のお金で社会貢献をする。投資はカッコいいのだ」とアツク訴える中野晴啓さん(投資信託協会の動画より)
《「米百俵」(こめひゃっぴょう)という実話を知っていますか。幕末の越後長岡藩に、小林虎三郎という家老がいました。長岡藩が戦争で負けて焼け野原になった時、窮状を知った隣の藩から米百俵が見舞いとして贈られてきました。飢えに苦しんでいた人々がそれを食べようとしたら、小林虎三郎が全部お金に替えて、学校を作ったのです。
   「戦争を起こしたのはバカなリーダーがいたからだ。これからは教育を盛んにして、優秀な人材を育てる」と。長岡はその後、周辺で一番豊かに地域になりました。すばらしいリターンではありませんか。これこそが本物の投資なのです。みなさん、投資ってとてもカッコいいものなのですよ。》
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