2024年 4月 25日 (木)

なぜ自己肯定感が低いと攻撃的になるのか?【尾藤克之のオススメ】

私たちは色眼鏡で物事を見ている

   こちらは攻撃とは思っていないのに、攻撃をされたと捉える人がいます。何をもって攻撃していることになるのかは、人それぞれ違います。

「仕事のミスを指摘されたとして、ある人は『自分の成長のために、あえて言いにくいことを言ってくれてありがたい』と受け取ります。一方、ある人は『自分を攻撃してきている、自分は悪くないから認めない!』と反発します。どちらの受け取り方が正しいというわけではなく、どちらも正しいのです。少なくとも本人にとっては」(安藤さん)
「自己肯定感の低い人は、様々な物事を、自分に対する攻撃として捉える傾向があります。攻撃をされれば反撃するのは生物としては自然な反応なので、自己肯定感の低い人は攻撃的になるのです」(同)

   怒ることそのものは、悪いことではありません。問題は不要な怒りを燃やし、それがクセになってしまうことです。怒りは多くの人がハマりやすく、しかも中毒性が高いのです。有名人の不倫で怒る人や自粛警察なんかは、これらの典型例だと安藤さんは言います。

   本書は、日本人が怒りやすくなっている理由を解説し、どのようにして身を守ればいいのか、自分はどうすれば怒りに振り回されずに済むのかを解き明かしています。仕事始めにあたり、読んでおきたい一冊です。

(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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