2022年 5月 19日 (木)

なぜドイツはコロナ禍なのに出生数増えたのか? カギは「育休」と呼ばない制度?!(神木桃子)

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「2021年の日本の出生数は過去最少、コロナ禍で少子化加速」

   このニュースを目にしたとき、傍らには2021年にドイツで産まれた娘がいました。コロナ禍のなかで妊娠、出産を経験した筆者。もちろん、先行きの不安や健康上のリスクが頭をよぎることはありましたが、ドイツではそれを乗り越えられる「何か」があった。そう感じ、いま、筆をとっています。

  • 出生数が増えたドイツ…その背景とは(写真はイメージ)
    出生数が増えたドイツ…その背景とは(写真はイメージ)
  • 出生数が増えたドイツ…その背景とは(写真はイメージ)

2021年は第2子、第3子の出産が増えたドイツ

   2022年2月、ドイツ連邦統計局が2021年1月から11月までの出生数の速報値を発表しました。それによると、2020年の同時期に比べて1万5000人も増加。これは、2.1%の増加に当たります。とくに顕著なのが、2月(プラス3.1%)、3月(プラス7.6%)、4月(プラス3.7%)の出生数。これは、第一波のパンデミック後、接触制限が緩和された時期に妊娠したものです。

   この時期の日本と言えば、2021年1月の出生数が14%も激減。経済状況や社会情勢に対する不安により、妊娠・出産を控える動きが顕著でした。EU諸国でも、同月にスペインでは20%減少、フランスでは13%減少と、日本と同様に深刻な落ち込みを記録しています。

   なぜ、ドイツでは出生数が落ち込まなかったのか。国による感染症対策や、補償制度が功を奏したことは、もちろん理由として挙げられるでしょう。しかし、筆者が当事者として感じたのは、既存の子育て支援制度の存在が大きかったということです。

   前述の連邦統計局の発表でも、特に第2子(プラス2.9%)と第3子(プラス4.0%)の増加が顕著であり、第1子は0.9%の微増にとどまったとあります。この結果は、第1子出生時に制度の恩恵を受けた親が、「コロナ禍でも子供を産み育てることはできる」と判断したからにほかなりません。

高橋 萌(たかはし・めぐみ)
高橋 萌(たかはし・めぐみ)
ドイツ在住ライター
2007年ドイツへ渡り、ドイツ国際平和村で1年間の住み込みボランティア。その後、現地発行の日本語フリーペーパー「ドイツニュースダイジェスト」に勤めた。元編集長。ドイツ大使館ブログでは「ドイツ・ワークスタイル研究室」を担当。サッカー・ブンデスリーガ大好き。日本人夫とバイリンガル育児に奮闘中。
Twitter: @imim5636
神木桃子(こうぎ・ももこ)
神木桃子(こうぎ・ももこ)
ドイツ在住ライター
島根県生まれ、東京・多摩育ち。物事の成り立ちを知りたいと大学では有機化学を専攻。小売業界でのオーガニック製品や地域産品のバイヤーを経て、2014年よりドイツに移住。「もっと心地よくグリーンな暮らしへ」をテーマに、ドイツのマーケット情報やトレンド、ライフスタイルについて執筆活動中。3歳になる娘と日本人の夫との3人暮らし。
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