2024年 4月 27日 (土)

新入社員が「仕事やりたくない」...そう感じた時期は「5月」最多の調査結果 ネガティブな気持ち、乗り越えるには?

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   新入社員が入社して、1か月近くが経った。連休があけて、いわゆる「五月病」にはなっていないだろうか。

   そんななか、RevComm(レブコム/東京都渋谷区)がおこなった営業職に着目した調査は興味深い。2022年5月10日に発表した同調査では、新卒時代、営業職として働いていた社会人2年目以上の営業職302人を対象に、新卒営業時代の「壁」について聞いている。当時、どんな気持ちだったか。そして、先輩たちから新人たちへのアドバイスとは――。

  • 新人営業パーソンの気持ちとは(写真はイメージ)
    新人営業パーソンの気持ちとは(写真はイメージ)
  • 新人営業パーソンの気持ちとは(写真はイメージ)

仕事やりたくないと感じた理由...最多は「上司・先輩に怒られた」

   まずは、ストレートに、「新卒時代に営業職として働く中で、『やりたくない/休みたいと感じたことはあるか」を聞いたところ、「何度もある」(55.5%)、「ややある」(27.2%)、「あまりない」(10.3%)、「全くない」(5.0%)と続いている=図表1参照

(図表1)仕事をやりたくない/休みたいと感じたことはある?(RevCommの作成)
(図表1)仕事をやりたくない/休みたいと感じたことはある?(RevCommの作成)

   「何度もある」「ややある」とした回答者には、その理由を聞くと(250人、複数回答)、多い順に、「上司・先輩に怒られた」(43.2%)、「顧客に直接怒られた」(36.8%)、「自分がミスをした」(33.6%)、「目標数値(ノルマ)に達することができなかった」(32.0%)、「仕事が終わらない」(32.0%)、「業務にやりがいを感じられなかった(32.0%)」などが続いた=図表2参照

(図表2)仕事をやりたくない/休みたいと感じた理由(RevCommの作成)
(図表2)仕事をやりたくない/休みたいと感じた理由(RevCommの作成)

   同じく「何度もある」「ややある」とした回答者には、「仕事を『やりたくない/休みたい』と感じた際、どのような気持ちになったか」も聞いた。

   その結果、「オフィスに行きたくなくなった」(51.6%)、「仕事のモチベーションが下がった」(47.2%)、「顧客に電話をかけるのが億劫になった」(45.6%)、「顧客とのアポイントに行きたくなくなった」(33.6%)、「転職したくなった」(32.8%)などが上位に挙げられた=図表3参照。この気持ちは、営業職に限らず、共感するビジネスパーソンは少なくないことだろう。

   ちなみに、そう感じた時期は、「5月」(42.0%)、「6月」(36.0%)、「7月」(29.2%)という回答が目立つ=図表4参照

(図表3)その時、どのような気持ちだった?(RevCommの作成)
(図表3)その時、どのような気持ちだった?(RevCommの作成)
(図表4)仕事を「やりたくない/休みたい」と感じた時期(RevCommの作成)
(図表4)仕事を「やりたくない/休みたい」と感じた時期(RevCommの作成)

ネガティブな気持ち解消には...ストレス発散、割り切る、耐える

   また、「どの業務を行っている時に仕事を『やりたくない/休みたい』と感じたか」については(「何度もある」「ややある」とした回答者250人、複数回答)、「商談」(39.2%)、「社内打ち合わせ」(33.6%)、「テレアポ業務」(31.2%)、「社外打ち合わせ」(29.6%)、「社内の飲み会」(22.4%)という結果に=図表5参照

(図表5)仕事を「やりたくない/休みたい」と感じた業務(RevCommの作成)
(図表5)仕事を「やりたくない/休みたい」と感じた業務(RevCommの作成)

   そうした気持ちをどう乗り越えたか。この質問に対しては、「仕事外でストレスを発散する」(36.0%)、「慣れるまで割り切る」(32.0%)、「ただ耐えるのみだった」(26.4%)、「家族や友人に相談する」(22.4%)、「上司や同僚に相談する」(20.4%)、「業務の手を抜く、負荷を減らす」(13.6%)など=図表6参照

(図表6)ネガティブな気持ちをどう乗り越えたか?(RevCommの作成)
(図表6)ネガティブな気持ちをどう乗り越えたか?(RevCommの作成)

   では、どうしたら、そうした気持ちを軽減できたと思うかについて聞くと、「上司・同僚・社内のサポート」(43.2%)、「転職活動をする」(26.8%)、「仕事へのやりがいを見出せる」(22.0%)という回答だった。また、自身を振り返って、新卒の5月頃に「やっておけばよかった」と思うことには、次のような声も集まっている。

「恥ずかしがらずに社内のさまざまな年代のかたと積極的に仲良くなる」(33歳)
「上司とのコミュニケーションを増やして、環境に早くなれるようにしたり、困った時に頼ったり、相談できたりする状態をより早い段階でつくっておけばよかった」(30歳)
「公私のメリハリをつけて、休みには仕事を考えない」(34歳)
「営業の基礎知識を学んでおけばよかった」(34歳)

   今回の調査を受けて、RevCommはこうコメントしている。

「新卒時代には『5月』に一番仕事のモチベーションが下がった先輩が多く、ストレス発散や気持ちの切り替えや割り切ることを意識して乗り切ったことが分かりました。また、社内の人間関係構築や自身のスキルアップ、営業に愚直に取り組むことで、いつの間にか仕事に関する意識が変わることを経験しているようです」
「調査結果から、4月から新卒として会社員勤務が始まり、GW明けの5月が多くの新卒営業パーソンにとって、仕事に対するモチベーションが下がると感じやすい時期だと想定されます。先輩営業パーソンからは『人それぞれ感じ方は違っても、仕事が辛く感じる時期はみんなある』と経験談が語られており、自分なりの方法で乗り越えたことで今があると実感しているようです。人によって方法はさまざまですが、仕事とプライベートの切り替えをし、幅広い経験を経て自信をつけていくことが、営業パーソンとしての成長となるのではないでしょうか」

   なお、調査は2022年4月25日~26日、インターネットで行われた。対象は、新卒時代に営業職として働いていた、社会人2年目以上の営業職302人。

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