2024年 4月 25日 (木)

いま注目の「木造マンション」とは? カーボン・ニュートラル実現に向け、関心高まる...専門家がメリット&デメリット解説!【1】(中山登志朗)

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なぜ今、木造マンションなのか?

   木造マンションの普及・推進は、現代社会の重要な関心事の一つである、カーボン・ニュートラルを実現するための取り組みに直結しています。

   2050年までに地球温暖化の元凶とされるCO2の排出量と吸収量を等しくする、カーボン・ニュートラル。この取り組みを実現するためには、鉄およびコンクリートに代えて、CO2の放出量が圧倒的に少なく、かつ、吸収量も高くて固定化が可能な木材を最大限に有効活用することが喫緊の課題とされています。

   素材製造時の1立方メートルあたりのCO2排出量は、鋼材が火力発電によって銑鉄するため5320キログラム発生するのに対して、木材はわずか124キログラムと鋼材の約43分の1に留まります。また、CO2を吸収し中に留めておく固定化においても、木材は優れた能力を持っています。ですから、木材の地球温暖化対策における重要性は増すばかりと言えそうです。

   では、木造マンションには、ほかにどのような「メリット」や「デメリット」があるのでしょうか――。<いま注目の「木造マンション」とは? カーボン・ニュートラル実現に向け、関心高まる...専門家がメリット&デメリット解説!【2】(中山登志朗)>で引き続き解説していきます。

(中山登志朗)

中山 登志朗(なかやま・としあき)
中山 登志朗(なかやま・としあき)
LIFULL HOME’S総研 副所長・チーフアナリスト
出版社を経て、不動産調査会社で不動産マーケットの調査・分析を担当。不動産市況分析の専門家として、テレビや新聞・雑誌、ウェブサイトなどで、コメントの提供や出演、寄稿するほか、不動産市況セミナーなどで数多く講演している。
2014年9月から現職。国土交通省、経済産業省、東京都ほかの審議会委員などを歴任する。
主な著書に「住宅購入のための資産価値ハンドブック」(ダイヤモンド社)、「沿線格差~首都圏鉄道路線の知られざる通信簿」(SB新書)などがある。
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