2022年 8月 9日 (火)

トヨタ、電動車用バッテリー技術活用の「おうち給電システム」発売 米テスラも「家庭用蓄電池」扱うが、その違いは?

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   トヨタ自動車が家庭住宅用の蓄電池システム「おうち給電システム」を開発した。ハイブリッドカー「プリウス」などで培った蓄電池の技術と車載部品などを活用しているという。

   2022年6月2日から先行予約を開始しており、8月からハウスメーカーや総合施工会社を通じて、日本国内で販売する。

  • トヨタの「おうち給電システム」(ホームページより)
    トヨタの「おうち給電システム」(ホームページより)
  • トヨタの「おうち給電システム」(ホームページより)

蓄電池→EVへの充電&EV→蓄電池への給電が可能

   トヨタによると、おうち給電システムは「トヨタの電池制御など電動車用バッテリーの技術を応用しており、電池の安全性を確保するとともに、8.7kWhの定格容量と5.5kWの定格出力を備え、平時だけではなく、災害などによる停電時にも家全体に電力を供給することができる」という。

   電力会社の割安な深夜電力を夜間に蓄え、昼間に利用することができる。さらに、自宅の屋根などに太陽光パネルを設置して自家発電を行なえば、晴天時に余剰電力を蓄電することで、夜間に使用することができる。

   しかも、プラグ・イン・ハイブリッドカー(PEV)や電気自動車(EV)を所有していれば、蓄電池からEV側に充電するのはもちろんのこと、EV側から蓄電池に余った電力を給電することもできる。太陽光発電と組み合わせ、天候など状況しだいではエネルギーの自給自足が実現する。

気になる価格は?

   同様の家庭用蓄電池は、米テスラも日本で発売している。こちらは容量が13.5kWhとトヨタより大きく、定格出力は5kWとほぼ同格だ。本体価格は120万円程度で、これとは別に工事費がかかる。

   ただ、テスラは自宅でEVに充電はできても、EVから自宅に給電することはできない。これに対して、たとえば日産自動車の「リーフ」を始めとする日本のEVは自宅と電力を相互にやりとりできるため、EVを家庭の蓄電池として利用することができる。

   テスラは自社のEVを蓄電池として使う設計にはなっていない。そして、家庭用には定置型の蓄電池を販売するビジネスモデルをとっている。テスラのEVは家庭では充電のみの一方通行で、EV側から家庭へ余剰電力を給電できない。かたや、日本のEVは家庭と電力を相互にやりとりできる対面通行なのだ。

   そんななか、トヨタが5月に発売したSUVタイプの新型EV「bZ4X」なども、日産「リーフ」と同様、EVを蓄電池として使うことが可能。さらに今回、トヨタはテスラと同じく定置型の家庭用蓄電池も用意したことにより、EVは持たなくても蓄電池だけは利用したいというニーズにも応えるという、いわば両面作戦をとったといえるだろう。

   気になるのはトヨタの家庭用蓄電池の価格だ。トヨタはホームページなどで本体価格の詳細を明らかにしていないが、テスラと同額程度になるとみられる。

   今回、トヨタが家庭用蓄電池の正規販売店に選んだ会社は、テスラの家庭用蓄電池も扱っている。自宅に家庭用蓄電池を導入しようとするユーザーは、トヨタとテスラを比較検討することになるかもしれない。果たして、どちらに軍配が上がるのだろうか。(ジャーナリスト 岩城諒)

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