2024年 5月 1日 (水)

「もったいない。年収700万円の妻が出世を拒否!」妻より収入低いという夫の投稿が炎上...「妻の稼ぎに乗っかる気?」批判殺到、専門家の判断は?(3)

「稼ぎの低い男に...」という批判には違和感

「妻より稼がないと...」という決めつけに違和感が(写真はイメージ)
「妻より稼がないと...」という決めつけに違和感が(写真はイメージ)

――なるほど。ただ、回答者の中には、夫が妻より収入が低いことをあげて、「自分がもっと稼げばよい」「高収入の妻に乗っかろうとしている」「稼ぎの低い男にモノをいう資格はない」とまで批判する人がいます。別の回答者が「皆さん、冷静になろうよ」とたしなめるケースもみられました。なぜここまで夫がバッシングを受けなくてはならないのでしょうか。

川上さん「投稿者さんが、妻の意思とは関係なく妻が出世することを望み、自分の意思を妻に押しつけようとしているのだとしたら、否定されてしかるべきだと思います。尊重されるべきは妻の意思だからです。
それと同様に、投稿者さんの意思と関係なく、一方的に『もっと稼げばいい』と投稿者さんに求める意見には違和感を覚えます。投稿者さんがもっと稼ぎたいかどうか、投稿者さんご自身の意思が尊重されるべきです。また、『妻に乗っかろうとしている』というのも一方的な決めつけであり、『稼ぎの低い男にモノをいう資格はない』という言い分は、稼ぎの多寡で発言権が決まるという乱暴な考え方だと感じます。
それに、今回の投稿内容で夫と妻が逆になっていた場合はどうなのかは気になるところです。もし投稿者さんが妻で、夫に対して昇格や昇給を求めた場合であっても『自分がもっと稼げばいい』『夫にたかろうとしている』『稼ぎの低い女にモノをいう資格はない』といった厳しい言葉が浴びせられるのでしょうか。
投稿者さんに厳しい言葉が浴びせられている背景には、家庭で家事を担うのは妻の役割だ、という思い込みがあるのと同様に、収入を獲得するのは夫の役割だという性別役割分業意識が働いている可能性があるようにも思います」
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