2024年 4月 29日 (月)

稲盛和夫さん最後の著書、大いに話題...「経営12カ条」噛みしめよう!

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中長期計画が「いらない」理由とは?

   (2)の目標について、独特の見解を示している。「中長期計画はいらない」というのだ。

   なぜなら、計画を立てても、予測を超えた市場の変動や不測の事態が起こり、計画が意味をなさないものになるからだ。京セラではずっと1年間ごとの経営計画を立て、尺取り虫のような歩みで成長してきたという。

   長期計画を立てないもう一つの理由は、計画どおりに進むのは経費だけだからだ、と説明している。収入は、それに伴わないケースが出てくる。大手電機メーカーの失敗を例に挙げている。

   いまや連結売上高が1兆8000億円を超える京セラだが、創業時には1個9円というファインセラミック部品を大手電機メーカーに納入するところから始まったという。最初から大きなビジネスはあるはずはない。地味な仕事を一歩一歩堅実に、誰にも負けない努力を続けることだ、と(4)で説いている。

   (5)の「売上最大、経費最少」を実践するため、京セラでつくり上げたのが、「アメーバ経営」だ。

   数名から十数名で構成される「アメーバ」と呼ばれる小集団が1000以上も存在し、それぞれがあたかも中小企業のように経営を行っている。それぞれのアメーバが1時間当たりいくらの付加価値を生んだのか、という指標で収支を表現している。

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