2024年 4月 27日 (土)

【1万円からはじめる暗号資産】「9月の米消費者物価指数」発表後たった数時間で、総悲観からリスクオンに変わり...学生トレーダーどう出たか?【暗号資産バトル 第20節】

   インターネットコンピュータ(ICP)とビットコインの統合って、どういうことか? 明治大学の城正人さんは、前回に引き続き、初心者に伝えたい、仮想通貨の「技術」について解説してくれた。

   北海道大学の花野直樹さんは、「今週は久しぶりにポジションをとって、利益を出すことができました」。米国の消費者物価指数の発表をねらっての取引が功を奏したが、どんなねらいがあったのか、説明してもらいましょう。

インターネットコンピュータとビットコインの統合は、夢広がる可能性を秘めている(明治大学 城正人さん)

   先週に引き続き、今週はICPのビットコイン統合の解説(後編)ということで、「いかにしてBitcoinのブロックチェーンとICPを統合したのか」について解説していきます。

   関連記事:【1万円からはじめる暗号資産】インターネットコンピュータ(ICP)とビットコインの統合って、どういうことか?【暗号資産バトル 第19節】(2022年10月15日付 J-CASTニュース 会社ウォッチ)

   少々とっつきづらい技術的な話にはなりますが、ビットコインの根幹を成す部分についての解説です。仮想通貨の技術を「なんとなく凄そう」と感じているだけに留まらず、「冬の時代」に勉強しておきませんか。

◆ビットコインとの統合とは(後編)

◆BTCを直接扱う原理
さて、イーサリアムブロックチェーン上では、BTCを直接扱えないためにWBTC(ラップドビットコイン)として、「ラップ」の作業を行い、ビットコインを取り扱います。

しかし、ICPの場合はそれが不要。生のビットコインを直接扱い、セキュリティが高いという触れ込みでした。しかし、そもそも扱っているブロックチェーンが異なる上、2008年に初めて生まれたビットコインは当然、他のブロックチェーンとの互換性はありません。

それでは、どのように直接扱っているのか日本一わかりやすく解説していきます。

◆ビットコインの取引はどうやって行われる?
ビットコインの取引を図解してみると、以下のようになります。実は、ビットコインの取引は、世界中に公開されている公開鍵と、アカウント所有者しか知らない秘密鍵の2つを利用して行われています。

今回、こちらは本題ではありませんから、こんなもんなのか、とサクッと頭の片隅に置いておいてもらうだけで、大丈夫です。

ようするに、秘密鍵を所有し署名するという作業ができるなら、誰でもビットコイン上にデータ(たとえば、ビットコインの送付など)を流すことができるのです。
ここに、ICPでは解決の糸口を見つけました。

◆ICPのキャニスターが秘密鍵を所有?
以前の記事では、「ブロックチェーンの力を使い分散性、永続性に優れた世界中からアクセス可能な巨大なコンピュータを作るプロジェクト」とご紹介しました。
具体的にいえば、ICPはキャニスターと呼ばれる仮想の小さなコンピュータの集合体。各自、料金を払うことで、各自のキャニスターを動かすことが可能です。

この仮想のコンピュータにビットコインの秘密鍵を所有。必要に応じて、署名させることで、ビットコインとの統合は実現されました。

BTCとICPの統合によって、スマートコントラクトの機能のついていないICPでもDeFi(分散型取引所)などの作成が可能になります。
BTC払いの保険商品の登場や、遊ぶことでBTCがもらえるゲームなども考えられ、夢が広がりますね!

◆まとめ
ICPの技術についてここ最近、追ってきました。私はこれからの仮想通貨を支える技術になるのではないかと期待しています。今後も、初心者の方がとっつきづらい技術的な側面をわかりやすく解説しようと思います。よろしくお願いします。

◆今週の取引
無し

保有資産
BTC 0.0002枚 現在1枚当たり290万円 評価額は5800円
保有現金 4,176円

前週からの損益    プラス132円
10月14日現在       9976円

◆池田昇太のワンポイントアドバイス
先週(10日週)の末は久々に大きな値動きが見られましたね。2万ドルの価格帯を超える様子は見られなかったものの、ギリギリのラインまで近づき、反発に合っています。相場の様子が変化するまでは、もう少し時間がかかりそうです。
また、ICPの技術については追い切れていなかったため、勉強になる内容でした。ビットコインはあまり汎用性が高いとはいえず、現在はイーサリアムのように、スマートコントラクトを利用できるブロックチェーンを導入するケースが多く見られます。
しかしICPのような技術が進めば、今後はビットコインのブロックチェーンを活用できる場面は増える可能性があるように思えます。
城 正人(じょう・まさと)
城 正人(じょう・まさと)
明治大学経営学部
2021年に引き続き、出場します! 投資対象として仮想通貨に興味を持つも、その技術の持つポテンシャルに惹かれDapp開発に着手。投資家としてだけでなく、開発者としての視点からの投資戦略も立てていきます!
Twitter: https://twitter.com/dennoah_jo
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