安全運転支援システムさらに「進化」...ホンダ、「ホンダセンシング360」に次世代技術投入 スバル、「3眼アイサイト」を国内初搭載へ&開発強化

   ホンダは2022年12月1日、「ホンダセンシング」と呼ぶ安全運転支援システムの新技術を発表した。現行のシステムでも各種の安全のための機能を装備しているが、新技術で安全機能をさらに進化させ、「2030年に全世界でホンダの二輪・四輪車が関与する交通事故死者半減を目指す」という。

   SUBARU(スバル)も安全運転支援システム「アイサイト」の開発強化などを打ち出し、こちらは「2030年にスバル車の交通死亡事故ゼロを目指す」としており、安全運転支援の技術開発競争が激しさを増している。

  • Hondaの安全運転支援システムについて(プレスリリースより)
    Hondaの安全運転支援システムについて(プレスリリースより)
  • Hondaの安全運転支援システムについて(プレスリリースより)

手を放しても、車線変更、追い越しなどの操作を支援する機能...2024年以降に

   ホンダが現行の量産車に搭載するホンダセンシングは衝突軽減ブレーキ、誤発信抑制機能のほか、レーダーとカメラで路上の歩行者と白線を検出し、ステアリング操作を支援することで歩行者への衝突を回避する「歩行者事故低減ステアリング」などを実用化している。

   このセンシング(検出)技術をホンダは全方位に拡大し、「従来の運転では目視での確認が難しかった車両周辺の死角をカバーし、他の車両や歩行者との衝突を回避する」というシステム(ホンダセンシング360)を2021年に発表。22年に中国で発売を開始した。

   最新のこのホンダセンシング360は、フロントカメラに加え、フロントと各コーナーに計5台のミリ波レーダーを新たに装備することで、360度の全方位センシングを実現している。

   ホンダが今回打ち出したのは、ホンダセンシング360の次世代技術。

   ドライバーがステアリングから手を放しても車線内を走行したり、一定の条件下でシステムが状況を判断し、自ら車線変更や追い越しなどの操作を支援したりする機能を2024年以降に追加するというものだ。

   さらに2030年までには、二輪車の検知機能が付いたホンダセンシングを開発し、全世界のホンダの四輪車に装備する。

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