2024年 5月 7日 (火)

賃上げの機運高まる...でも、誰もが平等に上がるわけではないかも? いまこそ大事なのは、自分をプレゼンする力(高城幸司)

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自分の意見をプレゼンするのは、出しゃばりで美徳に反する?

   そのためには、自分の備えている強み・特徴、職場における成果をわかりやすく相手に伝える必要があります。まずはご自身の成果や強み、また改善点を分析し、さらに、それをわかりやすい形で相手に伝えることのできる能力が求められます。

   ちなみに、日本では自分の意見をプレゼンテーションという形で発表する機会に恵まれないで過ごした人が大半のように見受けます。海外に留学した日本の学生からは「プレゼンテーションは避けられない必須な行為」で磨いていかないと卒業できないと聞きます。

   ところが、国内で学んで卒業した学生はプレゼンテーションを行う機会が極端に少ない。最近は増やそうとしているようですが、海外の比ではない。さらにいえば、プレゼンが得意。自らプレゼンの役割を担おうとする人は、出しゃばりで美徳に反すると考える風潮が残っている職場が多いようにも思います。

   そうした風潮の象徴的な場面に遭遇したことがあります。

   それは、私が研修の講師として、受講者にグループワークの発表を求めたときのこと。果敢に手をあげて、巧みなプレゼンテーションで高い評価をした若手社員がいました。

   ところが、この若手社員に対して、社内評価は著しく低い。トップダウンの傾向が強い社風で、プレゼンテーションなんてものはスタンドプレイに過ぎない...と幹部社員が思い込んでおり、社内で活用する場面はないと断言されていました。

   このように従来は、学生時代から現在の職場まで、プレゼンテーション対する期待が大きい場面は少なかったもしれません。

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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