スシロー店舗から出る「使用済み食用油」、次世代航空燃料として活用へ...大手外食チェーン初 「脱炭素燃料」製造コストの高さ、解消の手立てとなるか?

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   大手回転ずしチェーン「スシロー」などを展開するFOOD & LIFE COMPANIES(フード&ライフカンパニーズ、F&L)が、全国のスシローなどの店舗から出る使用済み食用油を次世代航空燃料に活用する。

   大手外食チェーンが全国規模で取り組むのは初めてといい、社会貢献の手法として注目されそうだ。

  • 使用済み食用油を次世代航空燃料として活用へ(写真はイメージ)
    使用済み食用油を次世代航空燃料として活用へ(写真はイメージ)
  • 使用済み食用油を次世代航空燃料として活用へ(写真はイメージ)

サファイアスカイエナジー、早ければ24年下期からSAFを生産開始へ

   次世代の航空燃料は「SAF=Sustainable Aviation Fuel(持続可能な航空燃料)」と呼ばれる脱炭素燃料だ。SAFは主に植物などバイオマス由来の原料や、飲食店や家庭から出る廃食用油などを原料とする。

   F&Lは傘下のスシローと大衆寿司居酒屋「鮨酒肴杉玉」の計約680店舗で使用した廃食用油(年間約90万リットル)をバイオ燃料専門の回収業者レボインターナショナルを通じて、バイオ燃料を開発・製造するSAFFAIRE SKY ENERGY(サファイアスカイエナジー)に提供する。

   サファイアスカイエナジーは、日揮HDとレボインターナショナル、コスモ石油の3社が、国内の廃食用油の回収とSAFの製造・供給に向けたサプライチェーンの事業化を目指し、2022年11月に設立した。

   大阪府堺市で日本初の国産SAFの大規模プラントを建設中で、2024年下期から25年初頭の生産開始を目指すという。

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