2024年 4月 29日 (月)

Z世代、スタートアップ企業への興味はどれくらい? 注目してる業種1位「EdTech(エドテック)」とは何か

初めての方ご注目!プロミスなら最短1時間融資でお急ぎでも大丈夫!

   大学生向け学習管理SNS「Penmark」を運営するペンマーク(東京都目黒区)は2023年6月20日に、起業やスタートアップ企業への就職を目指す大学生にアンケート調査を行い、結果を発表した。

   調査によると、スタートアップへの就職考え始めた時期は1年次と3年次が多く、大学内での特別講義やインターンなどがきっかけとなっているようだ。

   また、スタートアップ企業の情報収集にはSNSや企業HPなどを見ているらしく、Z世代らしい情報収集の方法が明らかになった。

  • スタートアップが注目を集めている(写真はイメージです)
    スタートアップが注目を集めている(写真はイメージです)
  • スタートアップが注目を集めている(写真はイメージです)

情報収集はSNSを大いに活用! 企業文化、カルチャーをつかみやすいから

   この調査は2023年2月18日から29日まで、「Penmark 公式LINEアカウント」を利用中の学生を対象にスマートフォンWeb調査を行った。なお、有効回答数は1397人で、内訳は文系944人、理系453人、大学院生43人、専修学校生144人。

   経済産業省の『大学発ベンチャーの実態等に関する調査』によると、大学発ベンチャー数は毎年増加傾向にあり、2022年1月には日本政府は2022年度を「スタートアップ創立元年」と宣言するなど、スタートアップや起業に対する関心が高まっているという。こうしたなか、同社では、起業・スタートアップに関する意識調査を実施した。

(ペンマークの作成)
(ペンマークの作成)

   はじめに、いつからスタートアップ企業を就職策の一つとして意識したか、率直に聞いている。それによると、最多は同率で「1年次」(32.1%)、「3年次」(32.1%)となった。次いで「2年次」は「25.4%」、「4年次」は「7.3%」という結果になった。

   1年次からスタートアップ就職を目指す学生の自由回答を見ると、

・2年生のときに、理科大発スタートアップでインターンをしたことがきっかけ。(東京理科大学・3年)
・大学で事業プランを練ってプレゼンする『アントレプレナーシップ』講義があった。そこで「起業家精神が大事」だと学び、意識するようになった。実際に就動を始めてからも「起業家精神」が大事だという話はよく聞く。(横浜国立大学・3年)
・大学でスタートアップの人事を招いた特別講義に参加した。(法政大学・3年)

   といった声が集まり、授業や特別講義、インターンなどで、スタートアップ企業に興味を持ったようだ。

(ペンマークの作成)
(ペンマークの作成)

   続いて、スタートアップ企業に関して情報収集はどのように行っているかを聞いた。すると結果は、「ツイッター」(48.2%)、「就活サイト」(39.9%)、「企業HP」(35.2%)、「インスタグラム」(31.6%)、「YOUTUBE」(24.9%)などと続く、SNSが重要な情報収集ツールとなっていることがわかる。

   その理由として、同社では

「特にスタートアップ企業の場合は、Twitterを積極的に活用しているため、企業の広報担当者や社員のアカウントからリアルタイムで発信される情報は、企業の働き方や文化を理解する上で貴重な資源となっているそう。
これらの結果を踏まえると、スタートアップの採用活動では、学生が自ら検索し、訪れる就活サイトや企業ホームページだけでなく、Twitterを通じて働き方や企業文化に関する情報を発信することが、企業のカルチャーを伝える上で効果的であると考えられる」

   とみている。

学生注目のスタートアップ、業種は「EdTech(エドテック)」! コロナ禍での学びづらかった体験から興味

(ペンマークの作成)
(ペンマークの作成)

   今回の調査では、具体的に志望している業種を聞いた。その結果は、上の表のとおりだ。1位の「EdTech(エドテック)」とは、教育(Education)とテクノロジー(Technology)を掛け合わせた造語で、教育領域でイノベーションを起こすようなビジネス、サービス、あるいはスタートアップ企業を指す。

1位 教育・学習/EdTech(12.0%)
2位 まだ決めていない(10.4%)
3位 人材/HR Tech(8.4%)
4位 ものづくり(7.9%)
5位 SDGS・ESG(7.6%)

   この結果について同社では、次のように説明している。

「『EdTech』を選択した学生の多くが、同時に『メタバース』も選択した。新型コロナウイルスの影響により、オンライン学習や遠隔授業など、オンライン教育に対する需要が増加したことから、今後のマーケット拡大が見込める点に可能性を見出している様子。オンライン教育が普及し、実際にサービスに触れることで課題を感じたり、サービスのクオリティを改善できると考えたという声もみられた」

   また、EdTtechを志望する学生の声としては、

「大学時代、思っていた大学生活とはいかず、コロナ禍で旅や留学にも行けず時間を持て余していた。大学では学べない分野から何か吸収したい!と『Schoo』や『スタディサプリ』などのアプリを使って勉強していた。その中で、教育×IT(アプリ)の領域に興味を持つようになった」(横浜国立大学・3年)
「就活中の周りの友人は、元々出版社に興味を持っていた層が、紙の教材ではなくアプリ教材へと流れている印象がある。大学1年生では、高校からタブレット学習が導入されていたり、小学生はタブレットで課題を送信してリアルタイムで先生が集計しているなど、教育業界は過渡期に入っていると感じ、将来性を感じている」(横浜国立大学・3年)

   という意見が上がった。

(ペンマークの作成)
(ペンマークの作成)

   大企業や中小企業と比較した場合、スタートアップ企業にはどんなことを期待するかについても聞いた。その結果は、多い順に、「挑戦できる環境」(64.8%)、「自由な働き方」(61.7%)、「早期キャリア形成」(40.4%)、「裁量の大きさ」(34.7%)、「実力主義で若手から高い年収(ストックオプション等)が見込める」(31.6%)となった。

   具体的に、「挑戦できる環境」「早期キャリア形成」と回答した学生のコメントを見てみると、

「将来的に、フリーランスとして独立を検討している。そのため、スタートアップのようにスピード感のある環境で早い段階からキャリアを積み、独立できるスキルを身に付けたい」(東京理科大学・3年)
「スタートアップは少人数のところが多い印象。人数が少ないと、その分重要な仕事を任される機会が多くなるため急速な成長が期待できる」(岩手県立大学・3年)

   という意見が見られた。

   こうした調査結果を踏まえて、同社では「今後は、学内においても学生の起業との接点が増え、学生の起業がさらに身近になり、起業自体の解像度も高まることで『創業企業数』は増えていくことが予想される」と見ている。

姉妹サイト

注目情報

PR
コラムざんまい
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中