共働き世帯で「これ以上出世は望まない」男性53.1％、女性73.3％ マイナビ調査

   マイナビは2024年3月19日に、20～59歳の正社員を対象に実施した「【共働き世帯の正社員に聞いた】仕事・私生活の意識調査2024年（2023年実績）」の結果を発表した。

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出世したくない...「やることと給料が伴わないから」

   ＜共働き世帯で「家計が苦しい人」の世帯収入711.9万円、「家計が苦しくない」人の世帯収入878.2万　マイナビ調査＞の続きです。

   調査では、共働き正社員全体の役職を質問した。その結果、「役職についていない」は57.5％、「係長・主任・職長クラス」は21.3％、「課長クラス」は15.3％、「部長クラス以上」は5.9％という結果になった。

   正社員男性では、男性管理職は29.3％（課長クラス：20.8％、部長クラス以上：5.9％）。正社員女性では、女性管理職の割合は6.8％（課長クラス：5.5％、部長クラス以上：1.3％）だった。

   また、出世意欲について、「出世したい」と回答したのは男性が40.6％、女性が19.8％となった。「これ以上出世は望まない」と回答した割合は、男性では53.1%、女性は73.3%。

（マイナビの作成）

   出世したい理由では、以下のような声が寄せられている。

・収入を増やしたいし、責任ある仕事もしたいが、部長となると責任が重くなるイメージがあるから（20代・男性）
・今の会社で女性が上がれる上限だと思う（20代・女性）
・上司の様子を見ていて、課長級は残業が多く大変そうなため、最低限その一つ下の役職までを考えたい（30代・女性） ・給与のアップと業務としてより高度なことを行いたい（40代・男性）

   一方、出世したくない・降格したい理由では、以下のような声が寄せられている。

・仕事が増えるだけで給料はたいして増えないだろうから（30代・女性）
・出世するよりワークライフバランスを考えたいから（20代・女性）
・やることと給料が伴わないから（30代・男性）
・現段階では自分にそんな力量はないと感じているから（30代・女性）

   なお、この調査は2023年11月17日から20日まで実施し、インターネット調査で20歳から59歳の正社員の男女から3000件の有効回答を集めた。