仕事のスキルは介護にも役立つ...カギは「コミュニケーション力」「共感力」 ダスキン調査

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アンガーマネジメント、柔軟性、タイムマネジメントもポイントに

   また、仕事と介護の両立を経験した130人に、仕事で役立つスキルは仕事と介護の両立に役立つかと聞くと、72.3%が役立つ(「とてもそう思う」と「そう思う」の合計)と回答した。

   介護経験のある160人に、仕事で役立つスキル、介護で役立つスキルについて16の選択肢の中から、それぞれ5つ選んでもらった。その結果、仕事で役立つスキルは「状況に応じて臨機応変に対応する力(柔軟性)」40.0%や、「限られた時間の中でのやりくりする力(タイムマネジメント)」31.3%が上位に。一方、介護で役立つスキルは「状況に応じた言い方・伝え方(コミュニケーション力)」28.8%や、「相手の気持ちをくみ取る力(共感力)」28.1%が上位に挙がった。

   それぞれのトップ10を見比べると、「コミュニケーション力」(仕事4位/介護1位)や「共感力」(仕事5位/介護2位)は、仕事と介護の両方に役立つスキルといえそうだ。

   NPO法人となりのかいご・代表理事の川内潤さんは「介護のスキルというと、身体的なケアへのスキルが求められると思われがちですが、そうではなく、皆さんがすでにお持ちの、普段の仕事で使っているコミュニケーション力や共感力、そういうものが役に立ちます」と説明する。

   さらに川内さんは、普段の仕事と照らし合わせ、「介護も仕事と同様、いろいろな人たちとチームになって推進していくわけですが、ケアマネジャーさんや介護士さんなど介護のプロの方々とどうコミュニケーションをとり、どう共感していくかが重要」だという。そのうえで、次のようなアドバイスもおくった。

「仕事と介護の両立に役立つスキルを挙げるとしたら、私は、感情をコントロールするアンガーマネジメント、臨機応変に対応する柔軟性、限られた時間の中でやりくりするタイムマネジメントは重要だと思います」

   調査は2025年6月12日と13日にインターネットで行われた。20代~50代の有職者で男女1000人を対象とした。なお、同時に行われた定点調査では、親世代=自身の年齢が60代~80代で別居の子どもがいる男女1000人(介護経験あり500人・なし500人)/子世代=自身の年齢が20代~50代で60代~80代の別居する親がいる男女1000人(介護経験あり500人・なし500人)を対象とした。

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