日本企業の自律型AI、「本番運用中」は世界最低水準の17% 課題に「人材」「データ品質」「リアルタイム基盤」 Confluent社14か国調査

   データストリーミングプラットフォームを手がけるConfluentはこのほど、世界14カ国・4625人のITリーダーを対象に実施したグローバル調査「Data Streaming Report 2026」の調査結果を発表した。

   それによると、日本企業で自律型AI(Agentic AI)を本番運用している割合は17%にとどまり、調査対象14か国の中で最低水準となった。一方で、95%の日本企業が「データストリーミングがAI投資の効果を高める」と、データストリーミングに期待を寄せている傾向がみてとれた。

自律型AIの本番運用、日本企業は世界平均を大きく下回る

   調査では、自律型AIを「本番運用中」と回答した日本企業はわずかに17%だった。14か国平均の32%、AI先進国であるインドの37%を下回り、調査や実証実験(PoC)の段階にとどまっている実態が浮き彫りになった。

   日本企業がAI導入を進めるうえで課題として挙げられたのが、「AIおよびデータに関するスキルと専門知識の不足」で80%だった。次いで、「データの出所、適時性、品質に対する不確実性」(71%)、「リアルタイムデータ処理基盤の欠如」(69%)が続いた。ほかに、日本企業のIT投資の戦略的優先事項では、「データストリーミング」が82%で、「AI・機械学習ソリューション」の80%を上回った。

   Confluentは「AIの価値を最大限に引き出すためには、まずリアルタイムで信頼できるデータ基盤の構築が不可欠であるという認識が、日本国内でも急速に広がっています」と指摘する。

   調査では、世界全体でも72%のITリーダーが、「リアルタイムデータ処理インフラの不足」がAI成長の停滞要因として挙げている。Confluentの最高製品責任者(CPO)・ショーン・クローズ氏は「ほとんどの組織が抱えているのはAI投資の問題ではなく、データの問題です。AIシステムは新鮮で正確な文脈情報を必要としますが、依然として分断されたデータやバッチ処理の上に構築されています。データ基盤への投資こそが、AI投資をビジネス価値へと変換する鍵となります」とコメントしている。

   調査は、従業員500人以上の企業に所属するIT意思決定者4625人(うち日本275人)を対象に実施。対象14か国はイタリアを除くG7各国とインド、オーストラリア、インドネシア、サウジアラビア、シンガポール、スペイン、タイ、UAE(アラブ首長国連邦)。

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