ライフタイム・ベスト2007年12月5日発売/3480円/WPCR-12775/76WARNERMUSICJAPANエリック・クラプトンという名をはじめて聞いたのは、1960年代だった。世界の音楽シーンはビートルズの動向に右往左往していた。そのビートルズとまともに張り合えるバンド、それも技術的にははるかにビートルズを凌ぐバンドがイギリスにいる、という噂が聞こえてきた。クリームというバンドであり、そのギタリストがエリック・クラプトンだった。即興演奏に近い、まさにJAMSESSION風の演奏は新鮮だった。それまでにもクラプトンはルースターズなどいくつかのバンドを経験していたが、世界的に名を知られるようになったのはヤードバーズ、そしてクリームでの活動期間だった。クラプトンのギターテクは、ブルースが基本にあり「神の手」、「スローハンド」と呼ばれた。あまりの早弾きで指の動きが逆にゆっくりにしか見えないところからついた呼び名。そしてZEPのジミー・ペイジ、ジェフ・ベックと並び、世界の三大ギタリストと呼ばれ、その後のギターフリークスに多大な影響を与えた。この『ライフタイム・ベスト』は全36曲入りで、クリーム時代の「クロスロード」など5曲に、ブラインド・フェイス時代の「プレゼンス・オブ・ザ・ロード」なども入っているまさにライフタイム・べスト。クラプトンは1974年に初来日して以来、日本に17回もツアーで来ている。2年に一度は来ている計算になる。実は大の日本贔屓で、それも総合格闘技「PRIDE」のファンというのも有名な話だ。子供を亡くしたり、薬物、アルコール依存など「暗」の部分も抱えていたが、いまでは依存症の更生施設を自費で設立するなど光を当てる側に立っている。クラプトンは今でも多くのギタリストがリスペクトする存在だが、最近のクラプトンはギタリストでありヴォーカリスト。その軌跡がこのCDを聴けば明らかになる。【ライフタイム・ベスト 収録曲】●ディスク:11.アイ・フィール・フリー(クリーム)2.サンシャイン・ラヴ(クリーム)3.ホワイト・ルーム(クリーム)4.クロスロード(クリーム)5.バッジ(クリーム)6.プレゼンス・オブ・ザ・ロード(フ゛ライント゛・フェイス)7.アフター・ミッドナイト8.レット・イット・レイン9.ベル・ボトム・ブルース10.いとしのレイラ11.レット・イット・グロウ12.アイ・ショット・ザ・シェリフ13.天国への扉14.ハロー・オールド・フレンド15.コカイン16.レイ・ダウン・サリー17.ワンダフル・トゥナイト18.プロミセス19.アイ・キャント・スタンド・イット●ディスク:21.ロックン・ロール・ハート2.シーズ・ウェイティング3.フォーエヴァー・マン4.ザ・ギフト5.ミス・ユー6.プリテンディング7.バッド・ラヴ8.ティアーズ・イン・ヘヴン9.いとしのレイラ※アンプラグド10.ランニング・オン・フェイス※アンプラグド11.マザーレス・チャイルド12.チェンジ・ザ・ワールド13.マイ・ファーザーズ・アイズ14.ブルー・アイズ・ブルー15.ライディング・ウィズ・ザ・キング16.セイ・ホワット・ユー・ウィル17.ライド・ザ・リヴァー
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