「上品」な蕨市の「和楽備茶漬け」
「豆腐ラーメン」
「和楽備茶漬け」
2位は前回の"グルメ王"になった、さいたま市の「豆腐ラーメン」。
醤油味のスープに、粘りある豆腐あんかけがのせられているラーメンで、昭和40年代に食堂のまかないとして発案された。
豆腐がタップリ入っていることで「麻婆ラーメン」と間違われることもあるが、こちらは辛くないのだという。おなかも適度に膨れそうで、ランチにはちょうといいかもしれない。
3位は蕨(わらび)市の「和楽備(わらび)茶漬け」。
これは、じゃこや三つ葉などをのせた焼きおにぎりに、だし汁をかけて食べるもので、B級グルメにはふさわしくない(?)上品な味がするのだとか。すでに5~6店舗で出していて女性にも好評だという。
開催地となった西川口は「風俗の街」としても有名だったが、近年は警察による摘発で違法風俗店が撤退、それにより飲食産業も衰退し、"空洞化"が叫ばれていた。
この大会をきっかけにB級グルメの街として再生を目指す方針で、今回上位に選ばれた料理の普及を推進し、新たな街づくりを行っていくとのことだ。
川口商工会議所「西川口 街づくりステーション」ではこう話している。
「『キューポラ定食』にしても、レシピ通りにつくるのは難しい。そのあたり、どこまで幅を持たせるか。それに、『鉄骨いなり』と『雷すいとん』のほうも、片方だけ取り入れたいといった要望にはどうするか、など、煮詰めなければいけないことが多いので、すぐに事は運びませんが、積極的に進めていきたいと思っています」