プロ野球「楽天イーグルス」の「ノムさん」こと野村克也監督が、ファンにサインをしている姿が2009年2月12日の各局スポーツニュースで報じられた。サインにはめったに応じない「オークションに出したら200万円で売れるよ」「でもマジック(書き)だからちょっと値段が下がる。半額にしとくわ」とは、ノムさん流のリップサービス。これを受けて司会者からは、「(本気にしたディレクターに)売れませんから!」「(本当なら)僕が久米島で2、3枚書いてもらってますから」と「ツッコミ」が入っていた。ただ、推定年俸1億5千万円(2008年度)のノムさんが言う「200万円」は、ジョークにしては少しリアリティのある数字。加えて普段は、「この年齢になって下手なものを渡すのは失礼」と、サインにはめったに応じず、書くときは常に「毛筆」。この日は遠路、北海道から来たファンのために「特別に」対応したという。そんなノムさんのサインは、たとえマジック書きであっても、ファン垂涎の「価値」があるのかもしれない。本当のところはどうなのだろうか。J-CASTニュースはサイングッズなどを取り扱う会社の担当者に取材を行った。すると、確かに「希少」であることは間違いない、としながらも、「100万円から200万円、というと松坂大輔(現レッドソックス)がメジャーリーグのデビュー戦で使用したボールに直筆サインの入ったものくらいじゃないと」さらに、「野村監督のサイン色紙は、毛筆で、宛名がなく、座右の銘などが入っており、額装されたものでも、10万円から20万円がいいとこでしょう」との答えが返ってきた。ノムさんはこの現実をどう受け止めるのだろうか。
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