2012年2月22日、日本ヒューレット・パッカード(以下日本HP)は、個人向け14.0インチワイド液晶搭載の新商品プレミアムウルトラブック「HPENVY14SPECTRE」を正式発表した。デザイン・質感という視点を重視プレミアムウルトラブックの本命HPENVY14SPECTREHPは、ウルトラブックとしては13.3型ディスプレイの「HPFolio13」をすでに発売しているが、今回の新商品は、7万円台と価格面も考慮したFolio13に対して、SPECTREはさらにデザイン・質感という視点を重視し、持っているだけで楽しい、羨望(せんぼう)を集めるようなセンスを追求したものというのがコンセプトだ。本体は厚さ約20mm、重量1.83kg。天板、ディスプレイ、パームレスト、タッチパッド部分に高い強度をもつガラス素材を使用し、ベース部にマグネシウム合金を採用することで、高級感・上質感を演出。また13.3インチ級のボディーに14インチ画面の搭載を可能にし、解像度も1600×900ドットと高精細なものとなっている。性能面でもCoreiファミリー、SSDはもちろん、インターフェースはSD/MMCスロット、USB3.0とUSB2.0、HDMI、ミニDisplayPort、IEEE802.11a/b/g/n無線LAN、GigabitEthernetなど妥協がない。キーボードは大きなキーが特徴的で、白色LEDバックライトが美しく光る。さらに音の面では、BeatsAudioTMステレオスピーカーを備える一方でアナログボリュームコントローラも搭載。音に対するさまざまなこだわりに対応できるものとした。バッテリーは約9時間30分の長時間駆動だ。発表会では、同社取締役・副社長執行役員の岡隆史氏が「本命」と強調し、インテルの取締役副社長・宗像義恵氏も登壇。宗像氏は、「今日発表のHPENVY14SPECTREはまさに新しい時代を切り開く代表的なもの。ウルトラブックというのは、新しいカテゴリーということで、ただ単にスペックがいいということだけではない」と力をこめた。また、PCの未来についても、「インテルでは、ウルトラブックを新しいPCのマーケットを切り開くための起爆剤ととらえている」と、これからの核となるカテゴリと位置づけた。HPDirectPlusと店頭では、仕様と価格が異なる。HPDirectPlusではCorei7に256GBSSD搭載の上位モデルを販売し、価格は16万円前後。店頭ではCorei5に128GBSSD搭載モデルで13万5000円前後となる見込み。いずれも3月中旬発売予定。
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