『人生を変える修造思考!』(松岡修造・著)アスコム元テニスプレーヤーの松岡修造さんといえば、誰もが認める「熱血男」だ。どこまでも熱いその言動には、老若男女問わず多くのファンがいる。しかしそんな松岡さんは元々「怠け者で、消極的」だったと、松岡さん自身が著書『人生を変える修造思考』(アスコム)の中で告白している。そんな松岡さんはいかにして、「熱血・松岡修造」となったのか。本書には、松岡さんが自分を変えるべく試行錯誤して、見つけてきた思考法が熱く解説されている。その中から、いくつかを見ていこう。「断るときは100%断る!」「追い詰められるといいアイデアが浮かぶ」「仕事はハプニングがあるほうが面白くなる」「小さな成功でも喜ぶクセをつける」「同じことを言われても毎回新鮮に聞く」なるほど、いかにもポジティブな言葉だ。しかし本当に松岡さん「らしい」のは、むしろここから。「『情熱大陸』の主人公は、いつも自分」「苦手な場所はディズニーランドにしてしまう」「マクドナルドはレジ近くのポジションで完全攻略」「なんとなく食べない!」「トイレでは出した後に便器に感謝する」どうだろうか。一見しただけでは、なかなか真意を感じ取ることは難しい。しかし本書にはその中身が詳しく解説されており、読めばこうした奇抜な「修造思考」の、深い意味を悟ることができるはずだ。2012年4月7日発売。1050円。
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