2020年 10月 22日 (木)

霞ヶ関官僚が読む本
ノーベル賞経済学者の不況脱出法 「軽妙でトゲ」あるレトリックを味わう

「やずや開発『にんにくしじみ』が凄い」え、初回1日約32円!

海水派VS淡水派

   第3に興味深いのは、米国の経済学者が、東西両海岸地域のケインズ系学派(=「海水派」)と、五大湖周辺など内陸部の保守系学派(=「淡水派」)の二つに分かれ、宗教戦争状態だという指摘である。つまり、アカデミズム対立が、民主党・共和党の政治対立に寄り添う形で加熱し、イデオロギー闘争の域にまで達してしまっているわけだ。このように近年の米国の政治風土における寛容性の無さが、経済政策のような技術的領域にも影響を及ぼしている状況は、彼の国の経済の影響を被る我が国としても困ったものである。

   日本が十数年前にはまったデフレ的状況に、米国や欧州も陥りつつある。その脱却のために、クルーグマンのような大リーグ級プレイヤー達が繰り広げる政策論争をしっかり観戦し、我々も知的刺激を受けようではないか。

経済官庁(審議官級) パディントン

   J-CASTニュースの新書籍サイト「BOOKウォッチ」でも記事を公開中。

【霞ヶ関官僚が読む本】 現役の霞ヶ関官僚幹部らが交代で、「本や資料をどう読むか」、「読書を仕事にどう生かすのか」などを綴るひと味変わった書評コラムです。
今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
姉妹サイト
    loading...
お知らせ

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中
カス丸

ジェイキャストのマスコットキャラクター

情報を活かす・問題を解き明かす・読者を動かすの3つの「かす」が由来。企業のPRやニュースの取材・編集を行っている。出張取材依頼、大歓迎!