2024年 4月 27日 (土)

「ケルト音楽の魁」結成50周年 ザ・チーフタンズが来日公演&ベスト盤

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『BEST OF THE CHIEFTAINS』
『BEST OF THE CHIEFTAINS』

ザ・チーフタンズ
『BEST OF THE CHIEFTAINS』
SICP-20443~4 [Blu-spec/2 Disc]
3000円
2012年11月7日発売
ソニーレコーズ インターナショナル


   アイルランドの音楽といえば、ケルティック・ミュージックということになる。ここでもエンヤ、ケルティック・ウーマンといったメジャーなミュージシャンをはじめ、アヌーナなども紹介してきたが、今回は世界で評価されたケルト音楽の魁とも呼べるザ・チーフタンズを紹介する。

   アイルランド・ダブリンで結成され、デビューは1962年だからちょうど今年で50年。51年目に入っているというレジェンド・グループ。1969年デビューのClannad、1987年デビューのAltanなどといったグループ同様、アイルランドのパブで聴かれていたトラッド・ミュージックを、コンサート・ホールで聴くことのできる音楽に昇華した最初のグループと言われる。1976年には映画『バリー・リンドン』(監督:スタンリー・キューブリック)の音楽でアカデミー賞を、グラミー賞も6作品で計7回の受賞を誇る。

50年の軌跡を概観できる

   筆者のようなロックを聴いて育ったオヤジには、ヴァン・モリソンとの共作アルバム『アイリッシュ・ハートビート』や、ロック・アーテイストとの共作『ロング・ブラック・ベール』がザ・チーフタンズとの出会いだった(間はだいぶ空いているが)。

   日本には1991年以来これまでに9回来ており、10回目となる今年2012年も11月22日のBunkamuraオーチャードホール(東京・渋谷区)公演を皮切りに12月7日のまつもと市民劇場(長野県)まで、全国で9公演を行う予定。ワールド・ツアーの最終公演の地が日本。

   このアルバムは、結成50周年と10回目となる来日記念の2枚組日本独自企画ベスト盤!。選曲・監修はピーター・バラカンで、デビューから70年代まで所属したCladdagh Records、1980年代のRCAレーベルの音源を含む、ザ・チーフタンズの50年の軌跡を概観できる非常に優れた内容になっている。

   ユニバーサルからは最新アルバム『ヴォイス・オブ・エイジス』のツアー・エディションが発売される。

加藤普

【BEST OF THE CHIEFTAINS  収録曲】
[DISC:1]
1. モーニング・デュー
2. ザ・ボイ・イン・ザ・ギャップ
3. ミュージカル・プリースト~クイーン・オブ・メイ
4. 赤毛の男の妻
5. バニッシュ・ミスフォーチュン~ジリアンズ・アップルズ
6. キャリックファーガス
7. チェリッシュ・ザ・レイディズ
8. キツネ狩り
9. ギヴ・ミー・ユア・ハンド
10. キャロランズ・コンチェルト
11. ブレトン・ミュージック
12. アウェイ・ウィ・ゴー・アゲイン
13. 希望
14. ヘディガンズ・ファンシー
15. アップ・アゲインスト・ザ・ボーチャローンズ
16. ザ・ウインド・ザット・シェイクス・ザ・バーリー~ザ・リール・ウィズ・ザ・ベリル
17. ドクター・ジョン・ハート
18. エース・アンド・デュース・オブ・バイパリング
19. アイルランドの女
20. ザ・グレイ・フォックス: メイン・テーマ
[DISC:2]
1. ボフィフローとスパイク (with ヴァン・モリソン)
2. ガリシア
3. チャラパルタ (with ケパ・フンケラ&ジュリオ・ペレイラ) 4. アルク・ダンツァ/アリン-アリン (with ケパ・フンケラ&ジュリオ・ペレイラ)
5. 聖歌隊員の決闘 (with カルロス・ヌニェス)
6. ラ・イグアナ (with ライラ・ダウンズ)
7. ウェックスフォードのキャロル (with ナンシー・グリフィス)
8. ア・ストァ・モ・クリー (with ボニー・レイット)
9. オランダのロウランド (with ナタリー・マーチャント)
10. リリー・オブ・ザ・ウェスト
11. ハートブレイク・ホテル (with チェット・アトキンズ)
12. 勝鬨の声~アーカンソー・トラヴェラー~ワイルド・アイリッシュマン (with ジェリー・ダグラス)
13. ドント・レット・ユア・ディール・ゴー・ダウン (with ライル・ラヴェット)
14. レイン・アンド・スノー (with デル・マクーリー・バンド)
15. ケイティ・ディア (with ギリアン・ウェルチ&デイヴィッド・ローリングズ)
16. マット・モロイのパブにて:フレッド・フィンズ/ケリー城/赤毛の少女(リール)
17. 縄をなう (with キアラン・オ・ガルヴォーン)
18. フィンガルの洞窟 (with ナタリー・マクマスター)
19. ボーの踊り
20. ティアーズ・オブ・ストーン
21. デレクズ・チューン (withキャロライン・ラヴェル&トリーナ・マーシャル)

◆加藤 普(かとう・あきら)プロフィール
1949年島根県生まれ。早稲田大学中退。フリーランスのライター・編集者として多くの出版物の創刊・制作に関わる。70~80年代の代表的音楽誌・ロッキンFの創刊メンバー&副編、編集長代行。現在、新星堂フリーペーパー・DROPSのチーフ・ライター&エディター。

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