2024年 4月 26日 (金)

【モノウォッチ・インタビュー】
「尼さん」シンガー三浦明利、メジャー初アルバム 「現代の和讃」とポピュラリティーの融合

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ロックもサンバもある

   彼女の言う「僧侶として歌うスタンス」とはなにか? 浄土真宗の寺の住職である彼女は、宗祖・親鸞聖人の残した「和讃」という歌の形を、現代に蘇らせる。

「『和讃』は、平安・鎌倉期の民衆の間で広く流布した『今様体』でつくられた仏教歌のことです。親鸞聖人は『和讃』を、『今様』という庶民から上皇までが口にした、言ってみれば流行の最先端のものを取り入れて作られました。私も親鸞聖人のように仏教の心を、ジャンルに関係なく、最先端の音に乗せて歌うのはすごく自然なことだなと思います」

   形式にはこだわらず、親鸞聖人が広く民衆に仏教を伝えようとしたエッセンスを、三浦明利はこのアルバムに込めている。

   全11(正確には10曲+1)曲の中には、ロックナンバー(M-6「恩德讃」)もあれば、サンバ(M-2「雨あがり」)もある。だがそれとても煎じ詰めればアルバム全体は、現代の「和讃」であり、それぞれが慈しみと癒しに満ちている。

   ちなみにM-3「絆」は「2012全国真宗 青年の集い四国大会のテーマ『絆』にあわせて書いたもの」であり、M-4「未来からのメッセージ」は「真宗 奈良教区『平和の集い』20周年で披露された朗読劇にあわせて作った曲」であり、M-8「en」は「2007全国真宗 青年の集い本願寺大会テーマソング」として作った曲だという。

◆加藤 普(かとう・あきら)プロフィール
1949年島根県生まれ。早稲田大学中退。フリーランスのライター・編集者として多くの出版物の創刊・制作に関わる。70~80年代の代表的音楽誌・ロッキンFの創刊メンバー&副編、編集長代行。現在、新星堂フリーペーパー・DROPSのチーフ・ライター&エディター。

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