2020年 9月 26日 (土)

【書評ウォッチ】バカ増え「階級社会」進む ネットでは「世の中まったく変わりません」

あのやずやの『にんにくしじみ』が半額に!?

   インターネットによって社会と暮らしがどう変わるかのは、少し前までよく語られるテーマだった。バラ色の未来論者も強引な否定派も、戸惑う人の疑問にはっきりとは答えきっていない。そこを「ほら、これが現実だよ」と指し示す本が出た。『ネットのバカ』(中川淳一郎著、新潮新書)が読売新聞に。

   内容は明快だ。「バカが増える一方」「身もフタもない現実を直視せよ」と、ネットがリアル社会の格差をむしろ拡大する面を激しく追及。少なくとも現時点の解答として立派に成立、新時代の泳ぎ方・考え方を提起する。【2013年9月15日(日)の各紙からⅠ】

誰もが平等に活躍できる場ではない

『ネットのバカ』(中川淳一郎著、新潮新書)
『ネットのバカ』(中川淳一郎著、新潮新書)

   ツイッターやフェイスブック。おかげで自分の考えを世界に発信できる、友人がいっぱいできる。これまではマスコミから一方的な情報を受けるだけだったのに、誰もが発信元になり、意見の交換もできる。画期的な変化であることは間違いない。が、変化の先にあるものを、本はクールに見すかす。

   「そりゃあいいね! それで世の中まったく変わりませんが」。インターネットは誰もが平等に活躍できる場ではけっしてないことを、本は実例をあげながら解説していく。

   ブログの閲覧数やツイッターのフォロワー数は有名人が圧倒的に多い。一方には、はまりすぎて人生を誤る人も。有名人に貢ぎ続ける信奉者、課金ゲームにむしられる中毒者……「99.9%はクリックする奴隷」「ネット階級社会」と言い切るハードな解説。ネットに翻弄される人や事件を直視していくと、著者の主張は説得力をいちだんと帯びる。

今すぐ無料会員に登録して、コメントを書き込もう!
姉妹サイト
    loading...
お知らせ

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中
カス丸

ジェイキャストのマスコットキャラクター

情報を活かす・問題を解き明かす・読者を動かすの3つの「かす」が由来。企業のPRやニュースの取材・編集を行っている。出張取材依頼、大歓迎!