2024年 5月 4日 (土)

霞ヶ関官僚が読む本
医師、看護師が患者・家族となって知る当事者の気持ち

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「痛み」や「かゆみ」への配慮が欠けている?

   意外だったのが、患者となった医療関係者が、今の医療現場は、(命に別条のない)痛みやかゆみなど不快な症状への配慮が欠けていると指摘していることだ。

   がんの疼痛管理については、日本にホスピスが生まれた1980年代と比べれば大きく改善されたが、一般の治療現場では、一時の痛みは一過性のものとして未だに軽視されているようだ。

   椎間板ヘルニア手術を受けた編者が語る。

「激痛による暴力的な力で人間性を脅かされ、初めての経験に"患者の目線"は揺れ続けた」
「痛くない!これこそ人間の尊厳の基本だ」

   痛みにより思考力、判断力が大きく低下している状態が、いかに患者のQOL(生活の質)を落としているかについて、もっと医療現場で理解が広まってほしい。痛いのはご免だ!

【霞ヶ関官僚が読む本】 現役の霞ヶ関官僚幹部らが交代で、「本や資料をどう読むか」、「読書を仕事にどう生かすのか」などを綴るひと味変わった書評コラムです。

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