【BOOKウオッチ】
七夕に読みたい 日本人と宇宙の歴史
2014.07.07 14:43
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夢のような本当の話
『宇宙エレベーターの本: 実現したら未来はこうなる』
恋人に「次の休みは、宇宙に行かない?」とデートに誘ってみよう。今なら、笑われて終わるが、2050年ごろには真面目な返事がもらえるかもしれない。大林組は2012年に宇宙エレベーター構想を発表している。宇宙と地球を結ぶ10万キロにおよぶ構造物とは、一体どんなものか。東京スカイツリーの何倍もの巨大建築をイメージしがちだが、計画では「カーボンナノチューブ」という素材でできた1本の細くて薄いテープのようなものがエレベーターの本体となる。アスペクトの『宇宙エレベーターの本: 実現したら未来はこうなる』(編・宇宙エレベーター協会、1728円)は、建設後の世界はどうなるのか、プロジェクトの最新レポート、田原総一朗氏や堀江貴文氏など著名人のコメントなどを紹介している。夢のような本当の話。この本を枕元に置いて寝たら、どんな夢が見られるだろう。