2024年 5月 7日 (火)

霞ヶ関官僚が読む本
進化する"あなた"を識別するフィルタ 「自分が知らない自分」がネットにいる可能性

プロファイリングとプライバシー

   インターネット上の無料サービスの多くは、広告収入により支えられている。より精度が高いターゲティング広告の方が、広告の価値が高まり、収益を高めることにつながる。また商品・サービス販売においても、利用者に合わせたお勧め(レコメンド)は売上増に貢献しうる。インターネットの様々なサービスは、今後更に上手にパーソナライズし、利用者に合わせることが収益確保の鍵と指摘される。

   パーソナライズは、我々のインターネット上の閲覧、クリック、投稿などの行動履歴や属性に関する情報を収集することにより行われている。この精緻化を進めるためには、各利用者に関してより多くのパーソナルデータを集め、情報を統合・分析して「プロファイリング」を進める可能性が指摘される。スマートフォンの普及進展等に伴い、端末IDや位置情報等も含めた従来よりも精度の高い利用者情報を収集することが技術的に可能となり、新たなサービスや産業の発展・情報の利活用推進と利用者のプライバシー保護のバランスが政策的に議論される中で、本書は関係者の関心を呼んだ。

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