2024年 4月 25日 (木)

卵じゃなく、コロンブスのイチゴ!? 意外なイチゴのお話

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40年たった今でも版を重ねるロングセラー

   『いちご』(著・新宮晋、1572円、文化出版局)はイチゴの成長を四季の移り変わりを通して描いた絵本。イチゴはひと口で食べられるほど小さいけれど、大きな自然から生まれ、イチゴが甘くておいしいのは、厳しい冬を知っているから...。

「太陽が金の雨を降らせる」
「イチゴには北極がある。南極がある。その間には金の鋲が打ってある。」
「赤い実のまん中には 太陽のとどかない白いつめたい世界がある。」

   ちょっと哲学的なすてきな言葉が随所に散りばめられていて、それがすべて日本語だけでなく、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語の翻訳付き。小さなイチゴが大きな地球や宇宙に見えてきて、元気な気持ちになれる不思議な絵本。

   最初は子どものために、つぎは孫のために買って読み聞かせたという読者によるレビューがあるが、小さな子どもだけでなく、いろいろな世代の人に愛されているロングセラーだ。

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