2024年 5月 4日 (土)

「黄金のトイレ」NYに出現 個室でしっかり用が足せて大人気

維持管理態勢も万全、警備員常駐、掃除は15分置き

   英国の公共放送BBCは、イタリア・ミラノ在住のカテラン氏の父親はタクシー運転手だったといい、「世界で広がる一方の経済格差に触発され、今年初めこのアイデアを思いついた」と答えたという。「アメリカ」という作品名には不動産王トランプ氏が共和党の大統領候補になるなどアメリカの格差の現実に対する異議の気持ちがこめられているに違いない。そういえばトランプタワーやトランプホテルなどトランプ氏が所有するビルやホテルには金ぴかの装飾が数多く使われている。

   米国の経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、18金でできたトイレの価値は200万ドル(約2億円)以上もすると伝えている。美術館は明らかにしていないが、この作品は篤志家が美術館に寄付したようだ。いたずらされたり盗み出されたりすることのないよう警備員が常時、トイレの前に立ち、利用者はトイレに入る前に持ち物をすべて台の上に置き、用を足す仕組み。利用のたびに警備員がチェックし、異変がないことを確かめる。流す水も18金の成分に影響を与えないよう、有害成分は取り除いているという。いつも金ぴかの状態を保つため、清掃作業員が15分おきに入るなど維持管理態勢は万全だ。

    トイレは美術館の通常入館料25㌦(約2500円)を支払うだけで利用できる。もの珍しさから長い行列をつくるニューヨークの人たちだけでなく、いずれ海外からの観光客にもグッゲンハイム美術館の「超目玉の作品」として大人気になりそうだ。

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