股間のふくらみを隠そうともせず、たれ目でいつも笑顔の緑色ボディ――。みなさんは覚えているだろうか。2005年に阿寒湖(北海道釧路市)の「まりも」をモチーフに誕生したキャラクター「まりもっこり」だ。デビュー早々、特異なビジュアルで知名度を上げ、賛否両論、さまざまな意見を巻き込みながらあっという間に人気者になった。あれから12年、当時と比べると勢いがなくなっている気もするが、実は今、SNSで「まりもっこり」ブームが再燃し始めている。誕生は12年前きっかけはとあるツイッターユーザーの呼びかけだ。もしかしたら、今の中高生くらいの世代は当時のまりもっこりの大フィーバーを知らないのではないか――。とあるユーザーが、2017年8月22日、ツイッターでそんな疑問を投げかけたところ、大反響を呼んだ。ツイッター上では、「まりもっこりとかめちゃくちゃ懐かしい」「まりもっこりが10年前って方がびっくりしたわ」「まりもっこり懐かしすぎて泣いた」など、まりもっこりを懐かしむ声が多数上がり、3万2000リツイート、4万4000「いいね」を超えている(2017年8月28日現在)。ツイッターでは、知ってはいるものの「懐かしい」という意見がほとんどだ。今、まりもっこりはどのような売れ行きなのだろうか。J-CASTトレンド編集部は、まりもっこりを考案したキョーワに、2017年8月24日に取材した。地元では現在も大人気キョーワの社員によると、まりもっこりは現在も同社の売り上げの3分の1を占めるという。改めて2005年頃を振り返ってもらうと、「ビジュアルに批判的な声があり、『そんなの売れない』と小売店に言われていた。最初に扱ってくれたのは3店くらいでしょうか。3か月くらいは、そんな感じでしたね。そこから札幌市内で話題になり、全国的にも広まりました。反響を見て、取り扱ってくれる小売店も増えていきました」と、話す。「地元の名産であるまりものキャラクターをつくろうとしただけで、特別な意図はない。正直こんなに反響があると思わなかった」だそうだ。誕生から12年経った今、SNSで話題を呼んでいることに関しては、「ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」と感謝を述べている。ちなみにまりもっこりのグッズは、小樽山吹商店のオフィシャルショッピングサイトなどで現在も購入できる。また、LINEスタンプにもなっている。
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