「(笑)」「ワロタ」「ww」「草」「大草原」「森生える」――さまざまな変遷をたどってきた、笑いを意味するネットスラング。そんな定番ラインアップに、新たな「仲間」が加わりそうだ。「これは破竹の勢いTTTTT」ネットの掲示板で2018年1月30日、「【朗報】『ワロタ』や『草』は時代遅れ、新しい笑いの表現がめちゃくちゃ好評だと話題にwwwwww」というスレッドが立った。にわかには信じられないが、そこでは「竹」が提唱されており、「まじ竹」「竹生える」「竹不可避」など「草」や「大草原」「森生える」の代替表現として用いられている。「草」や「森」と近接概念であるため、抵抗なく受け入れられるのかもしれない。そのほか、独自の活用法としてこんなものも林立する。「これは破竹の勢いTTTTT」「ケケケケケ」「www」が草のようにみえることから「草」が誕生したように、早くも「TTTT」「ケケケケケ」など「竹」の派生形が産声を上げている。竹と日本人の関係は深い農林水産省のホームページによると、「竹」を素材とした製品が縄文時代の遺跡から出土するなど、日本人と竹の関わりの歴史は古く、私たちの生活や文化に根差した素材だ。竹の大きな特徴に「目を見張る成長の早さ」が挙げられ、マダケ(真竹・苦竹)で121センチメートル、モウソウチク(孟宗竹)で119センチメートル伸びた記録があるという。これらのエピソードから、ネットスラングの「竹」は親しみを覚えやすく、また拡散スピードが速いといえそうだ。破竹の勢いで市民権を得ることはできるのか。
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