2024年 4月 18日 (木)

新聞は生き残っていけるか?

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未来の新聞の姿は?

   確かに、新聞代が安くなることは大歓迎だ。安くなれば、紙の新聞の購読者の減少スピードも落ちるであろう。

   とはいえ、今日、日本の新聞業界に起きている現象は、「人口減少」と「デジタル化」による圧倒的な需要減である。コスト削減のみで、こうした現象に立ち向かうことには無理があるように思う。

   紙の新聞を愛する評者としては、今後とも宅配される新聞をじっくり味わうことができる環境が永続することを希望したいが、果たして、それは記者の人件費をカットすることによって実現されるべきかどうかは、疑問がある。やはり高品質の記事を読みたければ、優れたジャーナリストが参加する環境が必要だと思うからだ。

   メディアにとって、何よりも大切なことは、記事の中身であろう。内容のある記事が提供されるということであれば、紙の新聞への執着は諦めて、デジタル版であっても我慢するか、あるいは紙の新聞が読みたければ高い料金を負担することもやむを得ないかもしれない。兎にも角にも、読むべき記事が書かれ続ける環境を維持していくことが必要だ。

   と同時に、より多くの人々に読んでもらうようにすることも重要だろう。

   前述のように、新聞がなくなると、フェイク・ニュースが出回るなど困った事態も懸念される。新聞離れしてしまった我が娘たちが、読むべき記事を見落とすことなく読むようになる新たな環境を作り出していく努力が必要だ。おそらく、それは紙ではないかもしれないけれど・・・。

JOJO(厚生労働省)

【霞ヶ関官僚が読む本】現役の霞ヶ関官僚幹部らが交代で「本や資料をどう読むか」「読書を仕事にどう生かすのか」などを綴るひと味変わった書評コラムです。
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